短い足にくるくるの巻き毛が特徴の「スクーカム」について

スクーカムはマンチカンのような短い足と、くるくるとした巻き毛が特徴の猫です。その見た目から「巻き毛のマンチカン」と呼ばれたりもします。比較的最近生まれた猫種で、知名度はまだそこまで高くありません。
短い足を持っているスクーカムですが、その見た目とは裏腹に運動神経がよく、素早く走ったり高いところへジャンプするのが得意です。

体型はセミコビーに近いといわれていますが、個体によってセミフォーリンやコビーなどバラつきがあります。体重は3.5～6kgと少し小さめです。しかしまだ新しい種類の猫のため明確な基準が定まっておらず、今後変更される可能性があります。

スクーカムはとても社交的で人懐っこい猫です。なので初対面の人や動物とも仲良く過ごすことができます。そして穏やかな性格なので、小さい子供がいる家庭でも飼うことができます。ほとんど鳴かない静かな猫なので、マンションなど集合住宅で飼うのにも向いているでしょう。

スクーカムは1996年にアメリカで生まれた猫種です。アメリカの猫の愛好家が、足が短く巻き毛の猫を作ろうと考え、短足のマンチカンと巻き毛のラパームを交配させて誕生したのがスクーカムです。そしてスクーカムの育種を始めて10年後の2006年に、TICAに実験的な猫種として登録されたのです。

まだ猫種としては実験的な扱いであり、猫種として正式に認定されるにはまだ時間がかかりそうです。その理由は生まれてくる子猫の外見が安定していないからです。スクーカムの元となっているラパームはセミフォーリンタイプですが、マンチカンはコビータイプとなっています。それ故に短足のスクーカムもコビータイプとして生まれてきますが、ラパームは足が長くなる骨格を持っており、その骨格を育種の段階でどうするのかという課題を持っています。

歴史が浅いこともあり、スクーカムという猫種がどのような病気にかかるのか、まだ詳しいことが分かっていません。しかしスクーカムの元になっている、ラパームやマンチカンの病気を引き継ぐ可能性があります。
ラパームは自然発生の猫種なので、比較的健康とされています。ただマンチカンの特徴的な短足を引き継ぐスクーカムは、足が短いことにより腰や四肢に負担をかけてしまい、関節疾患やヘルニアになる可能性があります。椎間板ヘルニアになった場合、歩き方がおかしくなったり、運動を嫌がる様子を見せるので、おかしいと思ったら病院を受診するようにしましょう。

スクーカムの長毛種の場合は皮膚病にかかる恐れがあります。なので毎日のブラッシングと、定期的にシャンプーをするようにしましょう。皮膚病にかかると発疹が出るなどして、痒がったりします。放っておくと掻きむしってかさぶたができたり、一部の箇所だけ毛が異様に抜けたりします。このような症状がみられた場合は、病院に行って相談しましょう。

最後にスクーカムにおすすめのキャットフードを厳選してご紹介いたします。
短足な見た目とは裏腹に運動神経が良く、体を動かすのが好きな猫です。消費するエネルギー量が多いため、栄養が豊富な食事をあげるようにしましょう。
また短足胴長のため、肥満になってしまうとヘルニアや関節炎のリスクが考えられます。高タンパク・低カロリーなキャットフードで肥満にならないようしっかり管理してあげましょう。

こだわりの自然食材をふんだんに使用した総合栄養食です。
主原料のサーモンは嗜好性も良く、穀物を使用していないのでアレルギーの心配も少ないです。
リノール酸を豊富に含む鶏脂や亜鉛を配合し、スクーカムの特徴的な被毛の健康をサポートします。

高い魚の配合率を誇るキャットフードです。魚のタンパク質は消化されやすいので腸の負担になりません。
魚の他にもポテトやエンドウなど食物繊維を豊富に含む食材をバランス良く配合するこで、カロリーを増やすことなく満腹感を得られるようになっています。
オメガ3脂肪酸も配合し、皮膚被毛や関節などの健康にも配慮されています。

アボカド果肉とオイルを使用し、健康な皮膚被毛を保つキャットフードです。
主原料のサーモンは抗酸化作用の高いアスタキサンチンを豊富に含み、猫の健康的な生活をサポートします。
イヌリン配合により善玉菌が増えやすくなり腸内環境を整えます。

消化吸収の良い新鮮なサーモンを主原料としている総合栄養食です。
良質なタンパク質とオメガ3、オメガ6脂肪酸が健康的な皮膚被毛を保ち、カルシウムとリンをバランス良く含むミネラル類とビタミン類を配合し、関節や骨の健康をサポートしてくれるでしょう。