猫が膀胱炎になったら?原因と対策について考えよう。

猫は、ストレスや環境の変化で膀胱炎を発症しやすい動物でもあります。しかし、一体どうして膀胱炎になってしまうのでしょうか?ここでは、猫の膀胱炎について説明していきます。 2018年07月19日作成

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猫の膀胱炎を発症すると、どのような症状があるのでしょうか?また、治療や予防などは、一体どうどうすれば良いのでしょうか?ここでは、膀胱炎に関する疑問を解消していきます。

膀胱炎という病気

猫は膀胱炎にかかる頻度が多いと聞きますが、一体なぜ膀胱炎を発症してしまうのでしょうか。ここでは、膀胱炎という病気が起こる仕組みや症状を説明していきます。

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尿が排出される仕組み

まず、膀胱の仕組みについて説明していきます。腎臓から送られてくる尿は、尿管を通り膀胱にたどり着き、その後、尿道を通って体外へ尿として排出されます。しかし、尿を溜める膀胱内にて炎症が生じることにより、膀胱炎を発症してしまうのです。

特発性膀胱炎

私たち人間は、男性に比べ、尿道が短い女性の方が、細菌の侵入がしやすいために膀胱炎を発症するリスクが高いのが特徴です。これは犬も同様で、オスよりメスの方が尿道が短いことから、発症リスクは高い傾向にあります。しかし猫の場合、性別による差は顕著ではないそうです。そのため、オスメス関係なく、膀胱炎を発症します。(ただし、結石はオスの方が多い)

診断方法としては、問診+尿検査にて診断を行います。尿の検査を行い、細菌感染が認められた場合は、【細菌性膀胱炎】という診断名がつきます。犬は細菌性が大半を占めるのですが、猫の場合、尿検査をしても細菌感染が見つからず、【特発性膀胱炎】という原因不明の膀胱炎と診断されることが多いのです。

膀胱炎の症状

それでは、膀胱炎を発症すると、どのような症状があるのでしょうか。
■元気がなく、うずくまっていることが多い
■食欲がない
■身体が熱い(発熱している)
■水を飲む量が増える
■何度もトイレに行く
■頻尿
■尿の色が濃く臭いがキツイ
■血尿

基本的に、膀胱炎を発症すると以下のような症状が見られます。また、猫によってはトイレの中で鳴き叫ぶ子もいるそうです。つまり、尿の状態がいつもと違ってちょっとおかしいかも?と思ったら、要注意ということです。

なぜ、膀胱炎が起こるのか

猫に多い【特発性膀胱炎】は、すでに説明した通り細菌感染が原因ではなく、ほとんどが原因不明と言われています。しかし、基本的には、以下のような原因で、特発性膀胱炎を発症すると言われているため、愛猫に膀胱炎の兆候が見られたら、以下のような原因はないか確認をしましょう。
■ストレス
■環境の変化
■急激な温度差

猫は、とても神経質で警戒心が強い生き物です。そのため、引っ越しや家具の配置変更など環境の変化はもちろん、来客や来客の宿泊というだけでも、精神的ストレスを感じ特発性膀胱炎を発症してしまうことがあります。

膀胱炎の治療法とは

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それでは、膀胱炎を発症してしまった場合は、どのような治療を行うのでしょうか。k本的には、以下の2つの方法で治療を行います。

■投薬治療
細菌感染ではない場合、抗生物質を使用してもあまり意味がないため、消炎作用のある薬を使用し、膀胱炎の症状を抑えます。

■食事療法
猫の特発性膀胱炎に特化した療法食を食べることで、症状を緩和させます。薬と同時併用が可能な他、膀胱炎の治療後でも継続して与えることができるため、再発防止にも役立ちます。

膀胱炎の予防法とは

猫の特発性膀胱炎は、原因となる環境の変化やストレスをできるだけ少なくすることで予防をすることができます。また、どうしてもこれらが避けられない場合は、食事療法を常に行うことで、リスクを軽減させることが可能です。

私たち人間社会で共に生活をする以上、ストレスのない生活や環境の変化のない生活はむずかしいかもしれませんが、できるだけ猫が快適に過ごせるように、色々と工夫をしてあげることも大切かもしれません。

著者情報

UCHINOCO編集部

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