そもそも子猫にシャンプーは必要なのでしょうか?シャンプーするとしたら、どうしたら良いのでしょうか?正しいやり方や手順、注意事項について、詳しく見ていきましょう。
子猫にシャンプーは必要?
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猫はもともと、自分で毛づくろい(グルーミング)をして汚れを落とす習慣があります。これは自分のニオイで獲物に感づかれないようにするという本能です。そのためシャンプーをしなくても困ることはあまりなく、絶対に必要というわけではありません。
しかし猫にも個体差があり、中にはニオイが気になる子もいるでしょう。夏場はグルーミングだけではどうにも臭うということもあります。また、外で遊んできた猫や拾った子猫などは泥や埃で汚れていることも。こういった場合は、しっかり洗ってあげると良いでしょう。
特に野良猫を保護した場合などは、ノミやダニがくっついていることがあります。シャンプーをすることで、これらの害虫の予防にもなります。
子猫のシャンプーはいつから?
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子猫が生まれたり引き取ったりした時、汚れていたら洗ってあげたくなりますよね。しかし体力のない子猫にとって、シャンプーやお風呂はかなり体に負担をかける行為です。まだうまく体温調節ができないので、反対に体が冷えて体調を崩してしまいかねません。生後1カ月、できれば2カ月頃まではやめておきましょう。
また親猫がいる場合は要注意。離乳時期に人工物のニオイがつくことで、親猫が育児放棄をするなど悪影響を及ぼすケースもあります。離乳時期が終わる生後2カ月頃まではシャンプーを控えましょう。
シャンプーをしてあげるメリット
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基本的に短毛種の場合はグルーミングだけでもOKですが、長毛種の場合はグルーミングだけでは不充分です。猫が自分で舐めるだけではキレイにしきれないので、シャンプーをしてあげると良いでしょう。特に生え代わりの時期などは、抜け毛対策としてもシャンプーが有効です。汚れやすいお尻の周囲もキレイにしてあげることができます。
また、高齢や肥満が原因でうまくグルーミングができない猫や、皮膚糸状菌症などシャンプーが病気の対策として有効な猫もいます。こういった猫は、積極的にシャンプーをしてあげましょう。
シャンプーの正しいやり方
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では、実際にシャンプーを行う際の方法をご紹介していきます。
【用意するもの】
猫用シャンプー、子猫が入る大きさの容器(猫用バスタブや洗い桶など)、スポンジ、タオル2~3枚、ドライヤー
【手順】
1.まずはブラッシング
シャンプーの前にブラッシングしておくと、毛が絡まりにくくなります。また、ふやけた耳垢が奥に入ってしまわないように、耳の掃除もしておきましょう。
2.そっと濡らす
容器にぬるま湯(人肌程度)を張り、前足を抱えた状態で猫を抱いて後ろ足からそっと入れてあげましょう。それから手で少しずつぬるま湯をかけて、顔意外の全身を濡らします。
3.首からシャンプーで洗っていく
猫用シャンプーを泡立てて、全身を洗っていきます。この時、首から背中、しっぽの順で洗うのがポイント。ノミがいる場合、下から洗うと顔の方に逃げてくる可能性があるためです。毛が絡まないよう、押すように洗うと良いでしょう。足先は揉み洗いしてもOKですが、あまりしつこく洗っていると猫が嫌がる場合もあります。またお尻の周辺も優しく洗ってあげましょう。
4.スポンジで顔を拭く
顔はシャンプーをつけず、濡らしたスポンジで拭いていきます。お湯が目や口に入らないように気を付けながら、額や目の周り、口周りを優しく拭きましょう。
5.ぬるま湯で流す
シャンプーが残っていると、皮膚病の原因となったり猫がグルーミングした時に口の中に入ったりしてしまいます。ぬるま湯でしっかり丁寧にすすいであげましょう。ただし顔にはかけないよう注意。また、耳にお湯が入らないよう、体にシャワーノズルを密着させながら流すと良いでしょう。
6.タオルとドライヤーで乾かす
猫の毛は非常に乾きにくいです。濡れたままでは体調を崩してしまうので、しっかり乾かしてあげましょう。まずは毛を絞ってできるだけ水気を落としてから、タオルで拭いていきます。この時、ワシャワシャとこすると毛が絡まってしまうので、タオルで押さえるようにして水分を取っていきましょう。ある程度取れたら、ドライヤーで乾かしていきます。温風を一カ所に当て続けると火傷することがあるので、こまめに動かしてください。また、目に風が入らないように注意しましょう。お腹や胴体を中心に乾かしていくことがポイントです。終わったら、暖かい部屋でゆっくり過ごさせてあげましょう。
注意事項
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猫は、本能的に水を嫌う動物です。中には「お風呂に入るのが好き」という珍しい猫もいますが、基本的にお風呂やシャンプーは大きなストレスとなります。汚れやニオイが気になるからといって、必要以上にはしないようにしましょう。また、ワクチン接種直後や手術後、病気の時、妊娠中は避けてください。心配な時は獣医さんにいつシャンプーをして良いか相談してみましょう。
シャンプーをする時は、絶対に目に入らないよう細心の注意を払ってください。目に傷ができてしまい、最悪の場合失明する可能性もあります。顔にはシャンプーをつけないようにしましょう。もちろん、しっかりと流して残らないようにすることも忘れずに。強いストレスを感じていないか、シャンプー後も様子を見てあげましょう。
また、シャンプーのやりすぎは、皮膚の炎症や大きなストレスの原因になりかねません。頻度は長毛種の場合でも、1カ月に1回程度で良いでしょう。短毛種で汚れやニオイがそんなに気にならない場合であれば、年に1~2回程度でも充分です。
シャンプーは必要に応じて行うこと
人間の感覚でいえば、シャンプーをしないと不潔に感じるかもしれません。しかし猫にとってシャンプーは絶対に必要なものではないことを覚えておきましょう。汚れが目立つなどシャンプーを行う際は、正しい方法で優しく洗ってあげてください。
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UCHINOCO編集部
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