シー・ズーの散歩時間の目安は？注意点も解説

まずは、シー・ズーの1日の散歩時間についてご説明します。
併せて、散歩回数についても見ていきましょう。

シー・ズーの散歩時間は、1日あたり20〜30分が理想的です。
もちろん体調や年齢にもよりますが、1日に20～30分の散歩時間を確保しておけば、シー・ズーが運動不足になる心配はないでしょう。
短めの散歩でも十分なので、無理をせずシー・ズーのペースに合わせてリラックスしながら散歩を楽しんであげましょう。

シー・ズーは、運動量がそれほど多くない犬種ですが、健康維持やストレス解消のためにも、毎日の散歩が大切です。
理想的な散歩回数は1日2回、日光の出ていない朝と晩に行うのがベストです。
しかし、無理をせずシー・ズーの体調や年齢に合わせて調整してあげましょう。
たとえ短い散歩であっても、外に出ることでストレス解消や社会化の向上につながります。

シー・ズーと散歩を楽しむ際は、いくつかの注意点があります。
これらの注意点を守り、近隣住人とのトラブルに発展したり犬に怪我をさせたりしないようにしましょう。

シー・ズーは短頭種であるため、暑さにとても弱いです。
特に夏場の高温時には熱中症になるリスクが高まるため、涼しい朝や夜などの日光の出ていない時間帯に散歩を行うよう心がけましょう。
アスファルトの温度も高くなるため、地面が熱くなっていないか手で確認してから散歩に出かけると安心です。
気温が低くても日光によりアスファルトが熱くなっていることもあることから、十分に注意しておきましょう。
また、寒さにも弱い犬種なので、冷え込む日には防寒着を着せるなど、季節に応じた対策を取ることが大切です。

シー・ズーは豊かな被毛が特徴ですが、特に顔周りの毛が長いため、散歩中に目や鼻に毛が入ってしまうことがあります。
これが原因で、シー・ズーは目を痛めたりすることも考えられます。
散歩前に顔周りの毛をきちんと整えるか、毛を頭の部分にクリップでまとめることで、これらの問題を予防することができるでしょう。
また、外から帰った後はシー・ズーの顔や足をしっかり拭き、清潔に保つことが大切です。

シー・ズーは短頭種で、呼吸器の病気にかかりやすい体型をしているため、散歩中に首輪を使うと首に負担がかかることがあります。
特に、シー・ズーに引っ張り癖がある場合は気管虚脱という症状を引き起こす可能性があるため、首に負担をかけないハーネスを使用することがおすすめです。
ハーネスを使用することで、シー・ズーの身体全体に力が分散され、首を守りながら安全に散歩を楽しむことができるでしょう。

散歩中に犬がトイレをすることは自然な行動ですが、飼い主としてのマナーが求められます。
エチケット袋やトイレシートを持参して、犬の排泄物をきちんと処理しましょう。
特に、公共の場や他人の家の前で排泄をさせないように、注意することも大切です。
犬のトイレの後はその場所をきれいに保つことで、まわりの住民とのトラブルを避けることができるでしょう。

シー・ズーは、何らかのトラウマなどで散歩嫌いになってしまうこともあります。
犬が散歩嫌いになると、運動不足やストレスの原因にもなってしまうため、やはり散歩が好きであることに越したことはないでしょう。
次に、シー・ズーを散歩嫌いにさせない方法をご紹介します。

シー・ズーに限らず、犬を散歩嫌いにさせないためには、犬が疲れるまで散歩をさせないことが大切です。
犬が「もう少しだけ散歩がしたいなぁ」と考えているうちに帰宅をすることで、犬は次の散歩が楽しみな状態で散歩を終えることができるでしょう。
そもそも、のんびりとした性格の持ち主が多いシー・ズーは、疲れるまで散歩に取り組まないこともあるかもしれません。

犬にとって、散歩は楽しいものでなければなりません。
犬の毎日の楽しみの大半は食事と散歩であるため、散歩が嫌いになってしまうと生活のほとんどを楽しく過ごせなくなってしまいます。
シー・ズーは飼い主とのコミュニケーションを大切にする犬種であることから、「今日はいい天気だね」などこまめに話しかけながら散歩をして、人通りの少ない場所であればおやつやおもちゃなどを与えるなど、楽しみながら散歩に取り組むと良いでしょう。
シー・ズーにとって散歩がポジティブなものになれば、自然と散歩好きになっていくでしょう。

シー・ズーの散歩には、どのようなものが必要なのでしょうか？
ここでは、シー・ズーの散歩に必要な持ち物をご紹介します。

当然ながら、犬の散歩をする際はリードが必要になります。
人によっては伸縮リードを使用することもありますが、伸縮リードは犬のコントロールがしにくいためおすすめしません。
「シー・ズーは身体が小さいから大丈夫では？」と、考える人もいるでしょう。
しかし、伸縮リードが伸びきっている時にシー・ズーが道路に飛び出したら、いくら走るスピードの遅いシー・ズーであってもコントロールすることは難しいです。
また、地域の条例によっては犬のリードの長さに制限があることも多いことから、2m前後の一般的な長さのリードを使用するようにしましょう。

シー・ズーに万が一のことが起こっても対処できるように、首輪を着けておきましょう。
首輪には犬の名前や飼い主の連絡先などを記入できるものもありますし、GPSなどで居場所をチェックできるものもあります。
なるべく軽量の首輪を選ぶことで、シー・ズーの首に負担がかからずに済むはずです。

先述のとおり、シー・ズーは短頭種であるため、ハーネスを装着させるのが良いでしょう。ハーネスであればシー・ズーの首に負担がかかりにくく、散歩時の首の負担も少なくなるはずです。
ただし、ハーネスは首輪よりも犬のコントロールがしにくいことから、引っ張り癖がつかないように注意しなければなりません。

シー・ズーの散歩時は、飲み水を持ち歩くようにしましょう。
こまめに水分補給をさせることで、犬の熱中症対策になります。
特に長毛かつ短頭種で暑さに弱いシー・ズーは、暑い時期に熱中症のリスクが高くなることから、散歩の途中でも水を飲ませることが大切です。
また、飲み水を持ち歩くことで、排泄時の簡単な掃除もすることができるでしょう。

犬の排泄物を処理できるように、エチケット袋も持ち歩くようにしましょう。
シー・ズーは、1回の散歩で1回は排泄をするはずです。
一度の排泄量はそこまで多いものではありませんが、近隣住人に配慮するためにもエチケット袋を携帯しておいたほうが良いでしょう。
また、エチケット袋は犬が嘔吐した時などにも使用するため、なるべく多めに持ち歩くことをおすすめします。
エチケット袋は犬用のおやつやフードを入れる時にも役立つことから、何枚持ち歩いても困ることはないでしょう。

最後に、シー・ズーの散歩にあると便利な持ち物をご紹介します。
これらの持ち物はなくても問題はないですが、あったらさらに散歩をスムーズに楽しむことができるでしょう。

シー・ズーと散歩をする際は、おやつを持ち歩くのもおすすめです。
当然ながら犬用に作られたおやつでなくてはいけませんが、犬のおやつはコミュニケーションのほか、しつけの際のご褒美としても使用できます。
ただし、何度もおやつを与えて食事ができなくなってしまうと必要な栄養素を摂取できなくなってしまうため、注意が必要です。
シー・ズーは甘えん坊なためどうしても甘やかしてしまいがちですが、おやつばかりを与えていると肥満になる可能性もあります。
犬のおやつの使い方としては、しつけが上手にできた時が理想です。

犬と楽しみながら散歩をするためには、おもちゃは欠かせません。
犬の散歩は、飼い主と犬とのコミュニケーションの場でもあります。
ちなみに、おすすめのおもちゃの使用方法は、散歩時に突然おもちゃを与えることです。
しつけのご褒美におもちゃを与えるのも良いですが、散歩時に突然おもちゃを与えることで、犬は「そろそろおもちゃがもらえるかも！」と期待して、飼い主のことをチラチラと見るようになります。
犬とのアイコンタクトもコミュニケーションになるため、散歩時はおもちゃも上手に利用することをおすすめします。
しかし、のんびりとした性格であるシー・ズーは、そもそもおもちゃに興味を示さないこともあるでしょう。
そんな時には、無理におもちゃを使用する必要はありません。

シー・ズーの自慢の被毛や、皮膚の清潔を守るためにも、雨の日に無理に散歩をさせる必要はありません。
しかし、犬によっては雨の日であっても毎日の散歩を楽しみにしていることもあるでしょう。
そんな時には、シー・ズーにレインコートを着せてあげることをおすすめします。
シー・ズーは長毛であるため、被毛が濡れたまま放置しておくと皮膚炎などの原因にもなります。
犬用のレインコートはそこまでかさばらないため、常備しておいたほうが良さそうです。

シー・ズーに「呼び」のしつけを行いたい場合は、10m以上のロングリードもおすすめです。
基本的に、遠くにいる犬を呼ぶしつけを行う際は、ロングリードを使用します。
ロングリードがあれば、遠くにいるシー・ズーもリードを手繰り寄せることで足元まで呼び寄せることができます。
ロングリードはドッグランなど使用できる場所は限られていますが、「呼び」のしつけを行うには必須のグッズです。
ただし、シー・ズーの首に負担がかからないような、なるべく細くて軽いロングリードを選ぶようにしましょう。

シー・ズーが散歩時に小石やガラスを踏んでしまっても怪我をしないように、犬用の靴を履かせるのもおすすめです。
犬用の靴は子犬の頃から履かせておかなければ慣れるのに時間がかかりますが、散歩時の安全を守るのに役立つでしょう。
もちろん、散歩から帰ってきた時に肉球や足の被毛をきれいに拭く必要がなくなるのも、シー・ズーに犬用の靴を履かせるメリットです。
また、暑い日にアスファルトが熱くなっていることによる肉球の火傷も予防してくれます。

シー・ズーはのんびりとした性格をしていることが多いですが、飼い主とのコミュニケーションを大切にするため毎日の散歩を欠かすことはできません。
もちろん毎日の散歩は運動不足解消にもなりますが、気分転換をすることにもつながります。
シー・ズーは身体が小さいため、多くの散歩時間を必要とするわけではありません。
1日2回に分けて合計20～30分の散歩時間を確保してあげれば、運動不足やストレスが溜まる心配はないはずです。
今回ご紹介したグッズを使用しながら、シー・ズーと快適な散歩を楽しみましょう。