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突如発生する自然災害。そんなとき、愛猫のためにできることはなんでしょうか?
災害時に慌てないよう、猫用防災グッズの事前準備をしておきましょう。
猫用防災グッズの必要性
2011年に発生した「東日本大震災」以降、ペット用の防災グッズの需要が高まっています。
その理由として、大規模災害の影響により、避難者への支援物資もうまく供給できない状況のなかでは、ペット用物資の調達がさらに困難だったためです。
その後も、数多くの自然災害に見舞われるたびに、ペット用防災グッズは次々と改良され、その重要性や認知度は年々高まっています。
猫用防災グッズにはどんなものがあるの?
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災害時に準備しておきたい猫用防災グッズの種類は数多くあります。
防災グッズを準備する目安に活用してください!
◇薬
災害時は、かかりつけの動物病院に行けない、または営業していない可能性も高いです。
そのため、服用している薬の備蓄が切れないよう注意が必要となります。
事前に獣医さんと相談し、保存がきく薬なら少し多めにもらっておきましょう。
◇エサ・水
環境が変わるとエサを食べなくなる猫がいます。
ですので、普段から食べ慣れているドライタイプのフードや、長期保存が可能な缶詰タイプのフードを準備しておくと便利です。
飲み水は、水道水など、人間と同じもので大丈夫です。
ミネラルウォーターをあたえてもよいですが、尿石症を発症する危険性があるので、マグネシウム含有量が多い硬水は避けてください。
◇キャリーバッグ(キャリーケース)
自宅を離れて生活する際に活用できるのが、キャリーバッグ(キャリーケース)です。
猫をまわりの人やほかのペットから隔離できるので、避難所などで生活をするときに重宝します。
◇ケージ
キャリーバッグの中にずっといると、猫のストレスが溜まってしまいます。
持ち運びが便利な折り畳み式のケージがあれば、自由に動けるスペースができるため、猫のストレス解消になります。
◇迷子札
猫が迷子になったとき役に立つのが迷子札です。
猫や飼い主の名前、連絡先を記載しておけば、はぐれてしまったときでも、再会できる確率がぐっと高まります。
◇ハーネス・リード
避難所生活をしていると、猫が勝手に移動しないよう管理しなくてはいけません。
ハーネスやリードをつけることで、猫の行動を制限できます。
◇携帯用トイレ
携帯用トイレと猫砂をセットで準備します。
折り畳み可能な携帯用トイレがありますので、それとあわせて、猫砂・掃除用のビニール袋、ペットシートなどがあるといいでしょう。
◇猫のおもちゃ
猫の機嫌をとる際に使います。
日頃から使用しているおもちゃであれば、より猫の気を紛らわせる効果が期待できます。
たくさん持って行くのは難しいので、小さめのおもちゃを1個~2個ほど準備しておきましょう。
◇猫の写真
猫とはぐれてしまった、姿がみえなくなったときに活用できます。
飼い主と一緒に撮影した写真があれば、「自分が飼い主だ」という証明にもなり、さらに有効です。
携帯の写真でもよいですが、電池切れになるかもしれませんので、現像した写真もセットで用意しておくことをおすすめします。
備蓄は何日分あったらいいの?
最低でも「5日~7日分」が理想です。
避難生活のなかでは、人への支援物資が優先されますので、猫用の物資が届くまでには時間がかかります。
そのため、自宅から離れて生活をする際は、最低でも「5日~7日分」を備蓄しておくとよいでしょう。
猫用防災グッズの選び方
猫用防災グッズを選ぶ際は、以下の点を確認してください。
◇優先度で決める
防災グッズの種類はたくさんありますが、すべて持ち歩くのは困難です。
避難生活を送る上で、必要不可欠なものから順に「優先度」を設定しておきましょう。
エサや水、薬は猫の命にかかわるので優先度を上げるべきですが、猫のおもちゃは優先度が低いです。
このようにして、日頃から優先度を決めておくと、とっさの判断で慌てずに済みます。
猫の年齢や病気の発症などの影響で優先度は変化していきますので、数か月~1年に1回の周期で、優先度の見直しをしましょう。
◇サイズ・重さ
自宅以外での利用を想定していますので、サイズが大きすぎる・重すぎるものは持ち運びが大変です。
小さめのサイズを購入するか、折りたためる軽量タイプの製品を選びましょう。
◇保存期間
エサや水など、長期保存できるものを準備します。
定期的に保存期限を確認し、新しいものとの入れ替え作業も行いましょう。
猫用防災グッズ おすすめ4選
猫用防災グッズおすすめ①:猫壱 ポータブルケージとトイレのセット
折り畳み可能なポータブルケージとトイレのセットです。
専用の収納袋に収まるほどコンパクトにできるにもかかわらず、成猫2匹とポータブルトイレを入れても十分な広さがあります。
猫用防災グッズおすすめ②:リッチェル キャンピングキャリー ダブルドア S
上扉がついたプラスチック製のキャリー(ケージ)です。
災害時はもちろん、普段使いもでき、車のシートベルトに固定も可能。
プラスチック製のため、軽くて持ち運びが簡単です!
猫用防災グッズおすすめ③:犬猫用 ハーネス ベスト
サイズバリエーションが豊富な犬猫兼用のハーネスです。
マジックテープとバックルで固定するものなので、着脱がとても簡単。
胴部分に反射板がついており、夜間や暗いところでも猫の姿を確認できます。
猫用防災グッズおすすめ④:猫の首輪 迷子札付き
首輪内部には、ランドセルに使用される「ベルエース」を採用。
カビやにおいの発生を抑え、丈夫さも兼ね備えています。
事故防止のセーフティーバックルとなっているので、首輪が何かに引っかかったときは、首からはずれる仕組みとなっています。
事前に防災グッズを準備して万が一に備える
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自然災害は突然発生します。
だからこそ、日頃からの準備を怠らず、準備しすぎと言われるほどに備えておくことが大切です。
「防災に完璧はない」
この言葉を常に意識し、愛猫を守るために猫用防災グッズの準備を徹底してください。
それが、飼い主が愛猫へできる最大の愛情ではないでしょうか?
わんにゃんStyle (参照日:2020-10-10)
https://item.rakuten.co.jp/higopet/18862728/
ペッツビレッジクロス〜ペット通販 (参照日:2020-10-10)
https://item.rakuten.co.jp/kurosu/10025022/
Mobile Garage (参照日:2020-10-10)
https://item.rakuten.co.jp/mobilebattery/pet-harness/
犬の首輪屋 てるべる (参照日:2020-10-10)
https://item.rakuten.co.jp/teruberu/maigo-4/
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。