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「子犬をお風呂に入れたいけど適切な時期がわからない…」
そんな飼い主さんはいませんか?
子犬のお風呂デビューの時期や初シャンプーのコツなどをご紹介します!
子犬のお風呂はいつから?
子犬をお風呂に入れていい時期は、子犬期に受けるワクチン接種が終わったのち、1週間~2週間が経過したあとになります。
子犬は免疫力が弱いため、ワクチン接種が終了する前にお風呂に入れてしまうと、体調を崩すことがあります。
そのため、ワクチン接種が終わり、経過期間が過ぎたのち、子犬の体調を確認してお風呂に入れてあげましょう。
ワクチン接種が終わる前に、子犬の体が汚れている場合は、濡れタオルでふき取る、部分的に洗い流すようにしてください。
いきなりお風呂はダメ!少しずつ慣れさせよう!
子犬はとても臆病ですので、シャワーの音やお湯にビックリしてしまいます。
そのため、お風呂デビューをする前から、徐々に慣れさせるようにしましょう。
具体的には、以下のような方法があります。
◇シャワーやドライヤーの音に慣れさせる
シャワーやドライヤーの音に慣れてもらうため、まだお風呂に入れなくても、継続的に音を聞かせましょう。
そうすることで、いざお風呂デビューをするときも、シャワーやドライヤーの音にビックリしなくなります。
音を聞かせる際、おやつをあたえるなどの工夫を繰り返すことで、少しずつ学習していきます。
◇濡れタオルで体が濡れる感覚をおぼえさせる
お風呂に入れることができない時期のお手入れとして、「濡れタオルで拭く」方法があります。
日々少しずつおこなうことで、体が水に濡れる感覚を子犬がおぼえていきます。
ですが、体調を崩さないよう、体の濡らしすぎには注意が必要です。
◇お風呂場で一緒に遊ぶ
環境に慣れさせるため、お風呂場で一緒に遊ぶようにします。
そうすることで、子犬はお風呂場に入ることを嫌がらなくなり、お風呂デビューも容易になります。
あくまでも、お風呂場に慣れさせるのが目的なので、水をかける行為はしないでください。
子犬が恐怖感を持ってしまい、お風呂場に近づかなくなる可能性があります。
また、お風呂場は床が滑りやすいので、子犬がケガをしないよう注意深く観察するようにしましょう。
◇ブラッシングをする
ブラッシングを継続しておこなうことで、体に触れられる感覚をおぼえさせます。
感覚をおぼえさせることで、お風呂で体を洗うときに、子犬が驚いて暴れるリスクを軽減できます。
子犬をお風呂に入れるときのポイントとコツ
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はじめてお風呂に入るときは、子犬も緊張しています。
そこで、はじめてお風呂に入れる際の、ポイントやコツをいくつかご紹介します。
◇入浴は「素早く」が基本
子犬にとって、お風呂に入ることはとてもストレスになります。
成犬と違い、免疫力、体力ともに低いため、手際よく、かつ素早く作業をおこなうようにしましょう。
お風呂のあと、ストレスや体温の低下により、子犬が吐いてしまうことがあります。
そうならないよう、テキパキとした手順で作業を完了させます。
可能な限り、かかりつけの動物病院が開いている時間帯を見計らって、お風呂に入れるようにしてください。
万が一のことが起こったとき、すぐに対処できるよう、事前の確認や準備が必要です
◇人間用のシャンプーは使わない
犬の皮膚は人間より薄い構造となっています。
ですので、人間用のシャンプーを使うと、刺激が強すぎるため肌荒れを起こしてしまいます。
必ず、犬用シャンプーを使用してください。
また、子犬の場合は、成犬より皮膚が敏感なため、シャンプー液を薄めて使用するようにしましょう。
使用方法は、製品の裏面や説明書に記載がありますので、よく目を通すようにしてください。
◇リンスは必須ではない
リンスは使わなくても大丈夫です。
リンスには、毛穴の汚れや角質を除去し、健康な肌を保つ効果があります。
しかし、子犬のお風呂はスピードが第一ですので、リンスは使わなくても問題ありません。
リンスインシャンプーの商品も売っていますので、素早くリンスもしたい方は、そちらを選んで購入するとよいでしょう。
お風呂デビューをプロに任せるのもあり
お風呂デビューを、プロにお任せする方法もあります。
自宅でお風呂に入れると、手際よくシャンプーができず、子犬が体調を崩すかもしれません。
万が一子犬が体調不良になった場合でも、プロにお任せしておけば、すぐに適切な対処をしてくれます。
また、お風呂デビューをプロにお任せする際に、次回以降のお手入れ方法を教えてもらうこともできます。
そうすることで、次に自宅でお風呂に挑戦するときは、独学よりもはるかに手際よく対応できるでしょう。
子犬の頃からお風呂好きにしよう!
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子犬のお風呂デビューには、多くの指標があります。
「ワクチン接種後、1週間~2週間経過」「事前に環境慣れさせる」「子犬の体調に気をつける」などがそうです。
これらの指標を考慮しながら、適切な方法で迅速に作業をおこなうことが、はじめてのお風呂では重要になります。
不安や疑問点があれば、かかりつけの獣医さんに相談してください。
専門家の助言をうけることで、適切な対応ができるようになります。
また、子犬の頃から、定期的にお風呂へ入れることができれば、成犬になっても落ち着いてシャンプーをさせてくれます。
成犬になってからお風呂嫌いを克服させるのは難しいので、子犬の頃から習慣化させ、お風呂好きな犬にしていきましょう!
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。