おすすめ猫用ドア５選｜選び方や注意点もチェック

愛猫の「ニャー」という声に応えて、毎回扉を開けてあげるという飼い主さんも多いでしょう。しかし寝ているときや手が離せないときは大変ですよね。そんなときに役立つのが、猫専用のキャットドアです。猫用ドアは単体で販売しているので、取り付けは自分でDIYするか、建具屋さんや大工さんにお願いすることになります。購入してから「こんなはずじゃなかった！」と思うことのないよう、慎重に選びましょう。

まず、猫用ドアには様々な種類があります。開きドア用だけでなく、引き戸用や網戸用、窓ガラス用などがあるので、設置したい場所に合わせて選びましょう。そして必ず取り付け場所の厚みを確認してください。猫用ドアによって厚みが異なるので、設置場所との厚みが合っていないとうまく取り付けられなかったり、取り付け後に扉の開け閉めがうまくできなくなったりします。特に引き戸やふすまに取り付ける際は開閉がスムーズにできそうか、正確に計測してくださいね。

同時に、猫ちゃんが通れるサイズかどうかも必ず確認してください。体格の良い猫ちゃんに小さな猫用ドアを用意しても通れません。愛猫の胴回りを計測し、通れそうなキャットドアを選んでください。また子猫の場合は、成長時のサイズを予想して選びましょう。

また家の中と外を繋ぐ猫用ドアを設置する場合は、防犯性も大切です。猫用ドアから野生動物や野良猫などが侵入してくる可能性があるので、ロック機能付きのドアを選ぶと良いでしょう。最近ではセンサーによって特定の首輪に反応し、ドアロックが解除されるタイプもあります。

猫用ドアを取り付ける際は、種類や厚みが設置場所にあっているかどうかだけでなく、猫用ドアが設置できる場所かどうかも確認する必要があります。

たとえばガラスがはめ込んであるタイプの扉は、猫用ドアとガラス部分が被ってしまうと設置が難しくなってしまいます。また、一見大丈夫そうでも、扉の内側に補強の木材が入っている場合も。叩いて見てゴンゴンと重い音がするときは注意が必要です。むやみに補強材を切り取ってしまうと、扉自体の強度が低下してしまう可能性があります。

また扉ではなく壁に猫用ドアを設置したい場合も注意しましょう。壁の中には骨組みや電気配線などが入っています。コンセントの近くは避けた方が良いでしょう。できれば下地センサーを使い、柱のない部分を探すことをおすすめします。その他、猫ちゃんの安全性も考えましょう。

設置後、猫がキャットドアをくぐろうとしているときに飼い主が扉を開けてぶつかってしまう…ということもあります。扉の開閉はゆっくり行うなど、対策を考えておきましょう。

猫用ドアは扉に穴を開けて取り付けるため、賃貸物件の場合はやはり難しくなります。しかし諦めるのはまだ早い！賃貸でも猫用ドアを取り付ける方法はいくつかあります。まず引き戸やふすまの場合は、サッシ部分を利用して猫用ドアを設置することが可能です。戸と同じ高さがあるパネルタイプの猫用ドアなら、サッシ部分にはめ込むだけなので穴を開ける必要がありません。

また、大家さんや管理会社がOKを出してくれることもあります。特に網戸は張り替えが簡単なため、穴を開けても良いと返答をもらえることも。扉に穴を開けるのは難しいかもしれませんが、相談してみましょう。場合によっては、退去時にドアを実費で交換することでOKが出ることもあります。けっして許可なく扉に穴を開けないようにしてくださいね。

では、どんな猫用ドアがあるのでしょうか。

便利で実用性があり、更に見た目もスタイリッシュなおすすめのキャットドアをご紹介していきます。

網戸に穴を開けて取り付けるタイプの、網戸専用ペットドア。

ベランダに出て日向ぼっこするのが好きな猫ちゃんにぴったりです。フラップ部分に磁石が付いていて、くぐった後に自然と閉まります。風や網戸を開け閉めする際の振動でパタパタすることがないのは便利ですね。それでいて軽い力で開けることができるので、猫ちゃんも無理なく通れます。フラップは半透明のアクリルで、扉の向こうが透けて見えます。肉球柄がなんともかわいい猫用ドアです。

取り付けには、カッターナイフとドライバーがあればOK。本体で網戸を挟み、固定ねじで取り付けてカッターで網戸をカットするだけなので、女性でも簡単に設置できます。

プラスチック製の、シンプルで手頃なキャットドアです。

室内扉に設置して家の中で移動したいときにおすすめです。ホワイトとブラウンの2色があるので、お部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。

ポイントは、ロック機能が付いていること。フラップ下の赤いレバーを押しながらスライドすることで、簡単にロック状態・フリー状態の切り替えができます。猫ちゃんに通って欲しくないときにロックしておけるのは便利ですね。愛猫の安全確保にも繋がります。

フラップ部分は半透明なので、向こう側が見えます。猫ちゃんも警戒心なく通れますし、飼い主さんも猫ちゃんがいないことを確認してから扉の開閉ができます。

こちらはガラスやパネルに設置する猫用ドアです。
窓ガラスに取り付けられるので、外にお散歩に出かける猫ちゃんにぴったりですね。

本体はおしゃれな丸型で、猫が通るフラップ部分は四角い形状をしています。外界に面した場所に設置されることを想定されているので、雨や風に強い点が特徴です。開閉時の音も静かなので、警戒心が強い猫ちゃんも安心して通れます。

またロック機能が付いていて、4種類のロック方法がある点も注目ポイント。フラップ下のボタンによって「出入り自由」「入るだけ」「出るだけ」「出入り不可」と使い分けられます。一方通行にしたり、外に出さないようにしたりと様々な使い方ができるドアです。

室内扉に穴を開けて設置するタイプのキャットドア。

素材はABS樹脂（プラスチック）です。サイズはS・M・Lとあるので、猫ちゃんの体格や設置したい扉に合わせて選びましょう。

カラーもホワイトとブラウンがあります。両開きのフラップは磁石付き。出入り後は自動でぴったりと閉まるので、お部屋の冷暖房効果もキープしやすくなります。

またロック機能が付いていて、「フリー」「ロック」「入るだけ」「出るだけ」の4パターンで自由に使い分けることができます。お部屋に入って欲しくないときなど、上手に活用しましょう。これだけ機能性が高いのに価格が安いという点も、人気の理由のひとつです。

その名の通り、大きい猫ちゃん用のキャットドアです。大型の猫種や、ちょっぴり太めの猫ちゃんはこちらを使うと良いでしょう。猫の出入り口の寸法は、高さ190mm×幅180mmです。

ドア壁の厚みは33mmまで対応可能。フラップに磁石が付いていて雨風が侵入しにくい構造になっているので、室内扉だけでなく外に繋がる扉にも取り付けができます。

もちろんロック機能付き。「フリー」「ロック」「入るだけ」「出るだけ」の4通りに設定できるので、状況に合わせてコントロールしましょう。たとえば雨風が強いときはロックしておくことをおすすめします。また開閉音がしにくく猫ちゃんがビックリしにくいので、すぐに慣れてくれるでしょう。

猫用ドアは、猫ちゃんにとっても飼い主にとってもメリットがたくさんあります。
最近ではおしゃれで機能も充実したキャットドアがたくさん登場しています。取り付けたい場所に設置が可能か事前によく確認し、サイズや厚みを考慮してお部屋に合った猫用ドアをぜひ探してみてください。