猫という生き物をどこまで理解して飼い始めるのか?
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猫は犬のようにしつけで何かが劇的に変わるというタイプの生き物ではありません。飼い主さんとの日々の暮らしの中でも、猫は自分が行きたい場所に行き、寛ぎたい場所で寛ぐものです。少しも言うことを聞かない、言ってもわかってくれない!というのは、猫としては当たり前のことです。多くの飼い主さんは猫に大きな理想を描いてしまいがちです。
現実的に、猫は飼い主の指示を完璧に聴いて芸をするようなタイプの動物ではないということを、最初から知っておいてください。そうでないとやはり猫を飼う時に生じるデメリットと戦うことになってしまうからです。
猫を飼うデメリットとは?
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猫は気に食わないことがあれば飼い主さんに対してでも、いきなり威嚇を始めるものです。そこに、猫らしい気質が表れてしまうわけです。手が器用に伸びて爪で人間の腕や顔をひっかくというのは、日常茶飯事なのです。猫に攻撃をされてしまったときに、飼い主さんは1回目の挫折を味わいます。そしてこれがデメリットなのか・・・と落ち込んでしまうわけです。
まだまだそれ以外にも数えればキリがないほどに猫を飼う時のデメリットはあるものです。細かな部分を、まずは検証して受け入れられるかどうか?と言うことを常に冷静に考え合わせることは動物を飼うという意識の中でも最も必要な気持ちなのです。そこをじっくりと考えてみてください。
①想定外に医療費がかかる場合もある
猫用品を一式揃えたときには、やはり2万円近くの経費がかかります。これは一時的なものとしてしばらくは使えます。但しワクチン代金や去勢避妊手術費用、そして何か病気をしたときには即時に保険が適用になる場合も少ないので(ペット保険に加入したとしても)医療実費がかかります。
動物病院での医療費は飼い主さんが考えていた以上にかかりますので、経費の面でデメリットが増えるということになります。生き物の命を預かるということを、真摯に考えることも重要なポイントです。
②家具や床などの傷みがひどくなる
壁の角の部分をかじる癖のある猫や、床をとにかく引っ掻いてしまうと癖のある猫は多いものです。人間だけで暮らしているとおおよそ、傷まないような家具や建具などもどんどん傷んでしまうというのは、住まいが受けるデメリットです。これは、猫を初めて飼う人には、かなりのショッキングな事実ですが、それが猫の習性だと理解するほかありません。
③気軽に旅行などに行けない場合もある
気軽にペットホテルに預けられるタイプの猫もいます。但しとにかく場所見知りをするような猫には、ホテルでのお預けは困難になる場合がほとんどです。また自宅に猫だけを置いて留守をするということにもいろいろと心配が絶えない場合もあるのです。そう考えると旅行好きな家庭では、大きなデメリットと受け入れざるを得なくなりますよね。
室内で猫を飼うということのデメリットも知っておく
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猫の身の安全を最優先した場合には、完全室内で飼育することを選ぶ場合がほとんどです。ある程度のスペースを準備してキャットタワーなどで自由に遊べるようにしてあげることも、飼い主としては求められるのです。猫は運動不足にも陥りやすいので、場所をできるだけ広く確保してあげることで運動不足も解消できるのです。
飼い主が過ごすスペースを削ってまでも、猫の運動スペースを確保することを、デメリットと感じるかどうか?については個々の価値観に任せられることなのです。
猫を飼うデメリットを克服すると
長年一緒に暮らしているとお互いになんとなく愛着を持つようになります。そばにいることが当たり前になり、飼い始めた当初に感じていたデメリットも気にならなくなるようです。そこまでの絆を築けたときには猫も飼い主さんも幸せな気持ちにたどり着けるのです。それが猫との理想的な暮らしと言えるわけです。
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UCHINOCO編集部
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