子犬の社会化・人に慣れること
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子犬が家族以外の人に慣れるということは社会で生活していく上で、とても大事なスキルです。例えば動物病院などでも、獣医や看護師との触れ合いの場面が多々あります。その都度、憶えているようでは、これから動物病院に行くのも億劫になるものです。それよりも、子犬の間はワクチンなどで動物病院にも出向くタイミングが多くありますのでその機会を利用すれば良いのです。
ワクチンを待つ間に、他の飼い主さんに触れ合うというのも大切なお勉強になります。動物病院では自分もペットと暮らす人が集まりますので、たいていの飼い主は子犬に温かく接してくれるので、子犬のためにも待ち時間の間も、社会化の時間として飼い主は有効に利用すれば良いのです。
人は怖くないものと知る
一度でも人間に対して恐怖を抱くような経験があれば、子犬は人を怖がるようになります。よくあるのが、動物病院で痛いことをされたことがきっかけで、人に心を開かなくなった、という話です。ある程度アクシデントもつきものですので、ここは飼い主のフォローが必要になります。
そして人の温かさに多く触れて、時にはおやつを手からもらうなどして人は怖くないものだ認識させると、そのうち人に慣れていきます。ただ、いきなり頭を触ろうとする子供やお年寄りに対しては、飼い主が配慮するようにすれば良いのです。そうすることで、子犬は嫌な経験をせずに済みます。
家の外にも世界があることを知る
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自宅のゲージの中は安全でとても居心地の良いものです。それでも、一歩外に出ると違う世界が広がります。そこを上手に体験させるようにしてください。必ず飼い主が側について、いろんな経験を積ませることで、犬は無理なく外の世界に慣れて行きます。これが、犬の社会化の第一歩です。無理をせずにその歩みを飼い主は温かく見守ってあげることが重要です。
車の音や喧騒の音に慣れる
大きなトラックが行き交う音や、クラクションは子犬には恐怖です。それでもそれが、生活音でもあるのです。最近はいろんな音を収録した子犬用のしつけCDなども販売されているほどです。まずは嫌な音でも、これが世間の音であるということを子犬に知らせる機会を多く持つことが必要です。世の中にはそんな音も存在するということを、子犬は徐々に学んでいくのです。
子犬の社会化に必要なのは飼い主との絆
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どんな場面でも、必ず飼い主が見守ってくれているという安心感は、子犬にとっての最大の武器です。心の拠り所があればこそ、見知らぬ世界や新しいことにも挑戦できるのです。幼気な子犬でも、何事も挑戦です。それが今の子犬にまだまだ無理と判断したときには、飼い主はそれ以上の期待を寄せないようにしてください。
子犬にも気持ちがあります。今はここまでという限度もあるのです。そこを超えての要求を飼い主側はしないようにすることが、本当の優しさなので。飼い主は、常に子犬を見守り、子犬の心の声を聴く立場でありたいものです。
社会化には決まった時期はない
その犬の成長段階に応じて社会化は進めれば良いのです。今はまだ無理と思う時期には、無理矢理に外に連れ出す必要もないのです。大事なのはタイミングです。そこを見逃さないようにしてあげましょう。教科書通りに子犬の育児も進む場合と、そうでない場合もあります。周りの子犬とすべて同じというわけにはいきません。子犬の成長段階に応じた育て方や社会化を適時、飼い主の責任のもとで行える環境をまずは整えてあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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