老猫が餌を食べない!原因は何?どんな対策をする?

老猫になって餌を食べないことで困っている人は、少なくありませんね。原因を知って、フードの内容や与え方などに、飼い主の対策や工夫が大切になります。 2019年04月14日作成

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猫は加齢に伴い、餌を食べなくなることがあります。病気が原因の場合もありますが、多くは高齢になることで自然に食欲が落ちてくるからです。

そのまま放っておくと、栄養不足が心配ですね。餌を少しでも食べさせるための対策を、紹介しましょう。

TOPIC 01

老猫が餌を食べない原因には何がある?

代謝が落ちて必要エネルギー量も減る

高齢になった猫は、基礎代謝が落ちるため、必要とするエネルギー量が減ってきます。
若いときのようにカロリーその他を必要としないため、自然に食欲が落ちてきて、餌を食べなくなります。

老猫が餌を食べないのは、自然な老化の始まりといえるでしょう。

口内に異常が起きている

高齢になり、口内に何か異常が起きて、餌を食べにくいことも考えられます。老猫は歯周病を起こしている場合が多く、そのために餌を噛み砕けないという可能性もあります。

歯磨きの習慣がない猫は、歯周病の発症も疑いましょう。口内炎を起こして痛みを感じているという場合も。

食欲は落ちていない様子の老猫が、噛みにくそうにして餌を食べないときには、口の中をチェックしてみましょう。

鼻が利かず匂いが分からない

呼吸器に異常が起きた老猫に起こりがちですが、嗅覚が衰えてしまうことにより、匂いに刺激を受けず、餌を食べないことがあります。猫にとって食事は、味と同時に匂いも大切です。

好みの匂いにひかれて餌を認識し、口をつける習慣がある猫は、鼻が利かないことで食べない場合も。餌だけではなく、他の匂いに反応しているか、気をつけてみましょう。

うつむきの姿勢がつらくなってきた

老猫になり、体が思うように動かせなくなったことで、フードボウルに顔を伏せて食べる姿勢がつらくなっていることも、理由として考えられます。

老化が進むと、ただ座っていることも難しくなるので、ごく自然な動作が難しくなってしまいます。首を下に曲げて食べるという姿勢が、億劫になっている可能性があります。

TOPIC 02

餌を食べない老猫にはどう工夫すればいい?

出典元:https://www.shutterstock.com/

フードボウルを高めにする

立ったままで首を曲げ、うつむきの姿勢で食べることが難しくなった老猫には、フードボウルを高めにする工夫をしましょう。

脚付きのフードボウルや、乗せるための小テーブルタイプの台があります。猫が楽な姿勢で餌を食べられるようなグッズです。猫が不便に感じていることを理解してあげて、対応したグッズでサポートしてあげましょう。

口元まで運んで食べさせる

フードボウルから上手に食べられない、食欲がなくて口をつけない場合には、飼い主が介助して与えましょう。

手やスプーンを使って、猫の口元まで少しずつ運んで餌を与える方法です。食べやすい形状の餌を、口に入る量だけ、時間をかけて与えるようにしましょう。

温めて匂いを強める

餌の匂いが強いと、食欲が出る猫もいます。

餌を温める方法が、おすすめです。ドライフードも、レンジで軽く温めると、匂いが強まります。ぬるま湯をかける方法を使ってみてもよいでしょう。

フードの内容を見直してシニア用に

餌の内容をシニア用に切り替えてみましょう。

老猫になると、ウェットフードにしたほうが、食べやすい場合もあります。トッピングで工夫するのもいいですね。

TOPIC 03

一般フードが食べられなくなった老猫への対策は?

ドライとウェットがあるキャットフードですが、どちらも食べられなくなるほど老化が進んでしまった場合には、流動食が必要になってきます。

流動食を始めるときは、自己判断ではなく、まず医師に相談しましょう。老猫用の流動食は市販されていますが、家庭で作ることもできます。

ふやかしたドライフードをミキサーにかけて、ペースト状にすることで、流動食になります。栄養の加減を医師と相談し、適量のブドウ糖などを加えてみるのもいいでしょう。その猫に応じて、必要なカロリーを摂取することができます。

TOPIC 04

老猫の状態に応じて食事の工夫、介助の必要も

出典元:https://www.shutterstock.com/

老猫になると、身体機能の衰えに伴って、餌を食べないことがあります。老化が進んで介護が必要になると、ほとんど食べない猫も多くなります。

餌を食べられるように環境を整えて、食べやすいように工夫してあげましょう。それでも食べられない猫には、介助してやることが必要です。食べられない状態が続くと、老猫は衰弱が早まってしまうので、食事環境の工夫と介助で、シニア期を乗り切りましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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