犬の甘えている仕草を正しく理解しましょう
犬が甘えている仕草には意味があります。言葉を話すことのできない犬は、飼い主であるあなたに対して、全身で感情を表現していますよね。そんな愛犬の仕草はかわいらしく、思わずスリスリしてしまいます。あなたの愛犬の甘えているしぐさは愛情表現と言ってもいいでしょう。犬の甘える仕草を理解することによって、愛犬とより深いコミュニケーションをとることができます。
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犬が甘えている仕草の種類は?
○しっぽを振る
犬の甘える仕草と言って、最初に思いつくのはしっぽを振る姿ではないでしょうか。愛犬と目が合った時にあなたをじっと見て、しっぽを小刻みに振る姿はかわいらしいものです。名前を呼ぶともっとしっぽを振ってあなたに走り寄ってきますよね。これは甘える仕草に加えて、「大好き!」と言う愛情表現でもあります。外出先から帰ってきたときに、しっぽを振って走り寄ってきたときは、あなたの帰宅を待っていたのです。
○スリスリとするとき
愛犬があなたにスリスリするときは、「遊んで!」と甘えている仕草です。そのようなときには、抱きしめてあげたり、散歩に連れて行ってあげると喜びますよ。
○クンクンと泣くとき
あなたの側で、クンクンと泣いているときは、構って欲しいときの、甘えている仕草です。
○前足を乗せてくるとき
犬が甘えてくる仕草に、前足を載せてくることがよくあります。これは、愛犬が自分に注意を引こうとして、甘えている仕草です。あなたが椅子に座っているときに、愛犬が前足をあなたの足に乗せてくることはご経験ありますよね。これはあなたにかまってほしいという仕草です。ただし、エサが欲しいというときもあります。愛犬が甘えている仕草をしているといえども、時には無視することも必要です。あなたの適切なタイミングでかまってあげてください。
○あごを載せる
あなたが横になっているときや、座っているときに、近寄ってきてあなたの足などにあごを載せてきます。これは犬があなたに甘えている最大限の仕草です。あなたを信頼し、リラックスしているから思い切り甘えているのです。優しく撫でてあげてください。
○口を舐める
愛犬があなたの口を舐めるときは、甘えている以上に、あなたに対して敬意を表している証拠す。犬の祖先であるオオカミの群れでは、下のものはリーダーや自分より上位のものの口を舐めることによって、敬意を表しています。おそらく、犬もこの名残で飼い主の口を舐めると考えられます。この行動は、あなたのことをリーダーと認めている表現です。
しかし、あなたの可愛い愛犬だからと言って、口を舐めることはやめさせるようにしつけてください。犬は自分の身体や肛門を舐めることがあるため、犬にも人間にも病気を引き起こす人畜共通感染症の原因菌が口内に残っていることもあります。愛犬が甘えている仕草とはいえ、衛生上、問題がないとは言い切れません。
○足や手を舐める
口を舐めるのと同様に、あなたに対する愛情表現ですから、遊んであげてください。一方で、手を舐めるときは、飼い主に怒られた後に「反省しています」と言う表現です。甘え上手な犬特有の仕草ですね。
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犬が甘えている時も毅然としましょう
このように犬の甘えている仕草は、あなたとの信頼関係が構築できているからなのです。しかし、愛犬が可愛いからと言って、甘えさせてばかりではいけません。犬は上下関係がはっきりとした縦社会です。先ほどもご説明しましたが、犬の祖先であるオオカミは群れで生活をしています。犬もその血を引き継いでいます。群れで生活するには、リーダーの元に上下関係をしっかりと築かなければ生き残れません。人間社会で暮らす犬にとって、飼い主であるあなたがリーダーです。犬の要望に応えてばかりでは、上下関係が逆転してしまいます。犬は賢い動物です。甘える仕草を見せれば、自分の言うことをなんでも聞いてくれると思ってしまいます。そうはならないためにも、メリハリ付けた毅然とした態度と愛情をもって、愛犬と暮らしましょう。
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UCHINOCO編集部
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