1. ラムキンの基本情報
アメリカ原産の猫です。マンチカンの近親種であるため、雰囲気が良く似ています。しかし、体重は成猫でも2㎏~4㎏ほどと小型。まだ研究の過程にある種であり、頭数が少なく希少です。細身の体つきながら、しなやかで美しい筋肉を持っています。
2. ラムキンの特徴や性格について
ラムキンが持つ特徴の中で最も大きなもののひとつに被毛があります。体を覆う毛が、全体的にカールしているのです。くりくりの巻き毛に覆われた姿は独特の愛らしさ。被毛だけでなく、ひげもくるんとカールしているのが特徴的です。その見た目から、子羊という意味合いを持ったラムキンの名前がつけられました。ぬいぐるみのようにモコモコとした毛質は、大人に成長してもそのまま維持されます。
マンチカンの血を濃く受け継いでいるため、足はやや短め。骨格もがっしりとして小柄ながら堂々とした印象を与えます。まだ猫種としては不安定な面が大きいため、被毛には長毛、短毛どちらも存在し、毛色も多種多様です。
おっとりと温厚でとても優しい性格を持っています。家族をとても大切に思う一面もありますので、愛情深い時間を過ごすことができるでしょう。甘えん坊でさびしがりな性質もあるため、在宅中は放っておかずできるだけ構ってあげる時間が必要です。留守番も上手にこなしますが、1匹の時間が長くなるとストレスを抱えてしまいます。時には、心身のバランスを崩すこともあるので気を配ってあげましょう。友好的かつ平和的な性格は、多頭飼いにも適しています。
おっとりした性格の一方、わんぱくな暴れん坊の側面も。高いところに興味を示してよじ登ったりしますので、キャットタワーなど昇り降りできる設備が必需となるでしょう。
3. ラムキンの歴史について
ラムキンは、近年になってから育成がはじまった新しい種類の猫です。マンチカンの育成で名をはせるテリー・ハリスというアメリカの人物が最初の取り組みを行いました。マンチカンをベースに、セルカーク・レックスと交配させることで、ラムキン特有の特徴を生み出しています。
しかしながら、ラムキンはまだ完成された猫種として認められてはいません。まだ研究の途上にあり、特徴の出方などが不安定であるためです。遺伝子の働きを探る過程にあるラムキンは、これから長い年月をかけて研究を進めるという段階にいます。
4. ラムキン・気を付けるべき病気について
繰り返しになりますが、ラムキンはまだ研究途中の猫種です。そのため、どんな疾患にかかりやすいかという点については分からないところが大きくなっています。交配で遺伝子がどのような動きをするようになるかなど、未解明な部分が多いのです。まだ前例となるモデルも少ないため、留意しておく必要があります。
現時点でラムキンを迎え入れる場合は、一般的に猫がかかりやすいと言われる尿路結石や糖尿病に配慮して健康維持につとめましょう。子猫のうちにクリニックに慣れさせ、定期的な検診を受けるようにしておくことも大切です。
5. ラムキン ・食べ物の注意点
一般に販売されているキャットフードを与えて問題ありません。ただし、肥満症になってしまうことを避けるために脂質やカロリーには気を配っておきましょう。肥満の状態が長く続くと糖尿病に罹患するリスクを増やしてしまうので、恒常的にコントロールできるようにすると良いでしょう。フードメーカーが定めた量や回数を守り、おやつも与えすぎないようにすることが大切です。
また、尿路結石を予防するため、マグネシウムやカリウムの値が調整されたフードを選ぶようにすることをおすすめします。
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UCHINOCO編集部
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