器用に足を使う事のできる猫ですが、その足の機能の特徴などを考えてみましょう。知っておきたいたい豆知識などもぜひ参考になさってください。
猫にも利き足がある
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人間同様、猫にも利き手があるのはご存知ですか?これは前足を使う時にどちらを多く使うのかで分かるのですが、オス・メスまたは種類の違いなどで差はありません。色々な研究がなされているようですが、その子によって利き手は様々なようです。参考のためにお教えしますと、猫の場合利き手は左前足が多いようです。
愛猫はどちらが利き手なのか調べる方法は、好物のおやつなどを小鉢に入れ、目の前の高い所に差し出してみてください。その時に伸ばす前足が利き手という事になるでしょう。
猫の足のジャンプ力を甘くみてはいけない
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猫は身軽な動物で、こちらからあちらへジャンプしたり、高い所から飛び降りたりもします。人間から見ても一瞬ヒヤッとする行動ですが、猫は最大で7メートルの高さであれば楽勝に飛び降りる事ができます。ちょうど家の2階建ての屋根位の高さです。
しかしいくらジャンプが得意な猫でも、着地する場所がコンクリートだったり不安定な場所だったりすると骨折する恐れがあります。室内猫の場合はうっかり足をすべらせてベランダの手すりから落下してしまうケースも少なくないでしょう。
また今までは大丈夫だった高い所からのジャンプも歳をとる事で骨がもろくなり、骨折してしまう事もあります。足を引きずって歩く動作や、いつもと違う歩き方に見える場合は動物病院を受診することをおすすめします。
登る事は得意だけど降りる事はできない猫の足
猫は高い所が好きという訳ではなく、どちらかといえば爪で引っ掛けて登る事が得意といった方が正しいのではないでしょうか。猫の前足は器用に物を掴む事ができます。キャットタワーや木登りをする時に注意して見てみると分かりますが、グッと掴みながら爪を引っ掛けずんずんと登っていきます。
どんどんと上へ登るのはよいのですが、気が付いたらとんでもなく高い所まで登ってしまい降りられなくなってしまいます。これは猫の爪が丸く曲がっている事が理由です。降りる動作の時にこの曲がった爪では体勢が不安定なり、迷ってしまう猫は結果またどんどん上へと登っていくしかないのです。
余談ですが、猫は車のヘッドライトに照らされると突進してきます。その結果命を落とすという事故につながってしまうのですが、この行動もどんどん上まで木登りをする猫の行動と一緒ではないかと考えられます。走り出したら止まる事ができないのは猫の狩猟本能のルーツに関係しているのではないでしょうか。
猫の足の役割とは?
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猫の足には前足・後ろ足それぞれに役割があります。前足は物を掴む、グルーミング、戦う時の武器として使うなどです。猫の前足にはほとんどの動物ではできない親指を自力で動かせるという動作もあります。
後ろ足の役割は速く走るための瞬発力の補助などが考えられます。猫の後ろ足の指の数は、前足の指が5本なのに対し4本なのをご存知ですか?接地面積が少ない方が早く走れるという理由から進化していったと考えられています。この他猫が早く走れる理由は猫背と言われている、しなる背骨なども関係あります。
ここまで足についてのいろいろを検証してきましたが、ブラッシングやスキンシップなどを兼ねてたまに足のマッサージをしてあげるのは良い事です。肉球は可愛いからといってあまりしつこく触りすぎると、猫にとってはくすぐったい場所なのでほどほどにしてあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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