ミルクを卒業する子猫には、離乳食を食べさせる必要があります。しかし、その回数や量はどれくらいが適切なのでしょうか?正しく与えて、しっかり成長させてあげましょう。
離乳食の期間
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離乳食を与えるのは、歯が生え始める生後3~4週間頃から生後2カ月頃までのおよそ1カ月間です。この間に、離乳食を通じてご飯の食べ方を少しずつ覚えさせてあげましょう。最初はミルクに近いドロドロの状態の離乳食ですが、徐々に水分を減らして通常のフードに近くしていきます。
はじめの頃は、ペースト状にした離乳食を指につけて子猫の上あごに塗ってあげてください。そしてだんだんとお皿などに移行し、自力で食べられるようにしていきます。生後2カ月を過ぎれば、通常の子猫用のカリカリフードを食べられるようになるはずです。
終了の目安
離乳食の完了時期は、乳歯が全て生えそろう生後8週目ごろ。固めのドライフードへの移行時期は、乳歯が永久歯に生え変わる生後5か月ごろが目安です。なお、成猫用のドライフードに切り替えるのは生後1年くらいです。
子猫に離乳食をあげる回数と量
離乳食を食べられる頃になっても、子猫はまだ胃が小さく消化機能も未発達です。一度にたくさん食べることができないので、1回の量を少なくしてこまめに与えるようにしましょう。
あげる回数は、1日に3~4回程度、1回にあげる量は、最初は1~2口程度からがベストです。ひと舐め、ふた舐めくらいでもかまいません。最初からたくさん食べるとお腹を壊して下痢になることがあるので、数日ほど便の様子を見ながらあげると良いでしょう。下痢になるようなら少し量を減らしてあげ、大丈夫そうなら欲しがるだけ食べさせてかまいません。
たくさん食べられないうちは、猫用ミルクを併用して与えます。ミルクでお腹がいっぱいにならないよう、離乳食を先に食べさせてからミルクを与えるようにしましょう。
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あげるタイミング
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回数の項目で「1日に3~4回」とご紹介しましたが、食べさせるタイミングとしては大体4~6時間おきが基本となります。ただし、「必ずこの時間にあげる」というものではありません。子猫がお腹を空かせていそうなタイミングで与えると良いでしょう。寝起きなどにミャオミャオと鳴いている時は、お腹を空かせているサインです。
眠っているところを「時間だから」と無理やり起こして食べさせる必要はありません。反対に、お腹が空いている時はさっき食べたばかりでも欲しがることもあります。子猫の様子を見ながら、臨機応変に対応しましょう。
離乳食の作り方は?
一番手軽にできる離乳食は離乳食用のキャットフードを使用することです。
離乳食用のキャットフードを月齢に応じてお湯や猫用ミルクで溶かして与えます。
すぐに溶けやすい粉末状になっているので、最初は水分量を多めにして混ぜ合わせスプーンや指に乗せて一口から与えてみましょう。
この時に愛猫の舌に乗せてあげると食べやすくなります。
また、飼い主さんは噛まれないように注意してくださいね。
離乳食用として販売されている商品なので、成長期に必要な栄養素も問題なく含まれておりその点も安心です。
時期ごとに異なる離乳食の種類
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ミルクから離乳食に移行したばかりの時期は、最も食べやすい粉末タイプから与えます。水やミルクでふやかすとより柔らかくできるので、まだ子猫が離乳食に慣れていない時期にもピッタリ。また胃の機能が発達中の子猫でも消化しやすいのもポイントです。
粉末タイプに慣れてきたら缶詰タイプの離乳食を与えます。缶詰も柔らかくて食べやすいものが多く、粉末タイプよりも良質な栄養がぎゅっと詰まっているため、子猫の成長には欠かせません。
最終的には子猫用のドライフードに切り替えます。少しずつ手順を踏む事で、抵抗なく自然と移行できます。ちなみにドライフードが硬くて食べられないときは、水や猫用ミルクでふやかし、硬さを調節してみてください。
おすすめの子猫用離乳食 3選
子猫の離乳食もたくさんのメーカーから多くの種類が販売されています。
ここでは成長に合わせておすすめの離乳食をご紹介します。
愛猫の成長時期と見比べながら適切なものを用意してあげましょう。
① ジェーピースタイル 幼猫用離乳食
ミルク風味の粉末タイプなので子猫の食いつきも良く、お湯の量を変えることでお好みの硬さに調節できて非常に便利す。離乳食への移行をスムーズにサポートしてくれます。
② ロイヤルカナン マザー&ベビーキャット ウルトラソフトムース
離乳期の子猫が食べやすい柔らかいムース状になっており、飼い主さんが細かく刻んだりふやかしたりするなどの手間を省いてくれます。また、猫が本能的に求める栄養もバランス良く配合されているので、子猫だけでなく成猫にも食べさせることもできます。
③ デビフ 子猫の離乳食 ささみペースト
安心の国内産の子猫用離乳食です。ペースト状なので食べさせやすく、DHAやオリゴ糖成分なども配合されており子猫に必要な栄養をバランス良く摂取できます。
離乳食を始めて下痢をしてしまう
離乳食を始めてから下痢をしてしまうことがあります。
このような場合には、離乳食が胃腸の負担になっていることがあるため、回数を減らして様子をみましょう。
また、離乳食のフードの割合が多い可能性もあるので、お湯で薄めに作ったりミルクの割合を増やして対応します。
一つ注意したいのはいくら猫用のミルクとはいえ与え過ぎてしまうとそちらも下痢の原因になることもあるので、愛猫の体調に合わせて調節しましょう。
離乳食の回数を減らしても下痢が続く、下痢に血が混じる、元気がない、嘔吐するなどの症状がある場合には速やかに動物病院を受診します。
子猫の場合は体力がないため、少しでも異常を感じた際には獣医さんに診察してもらうことが大切です。
食べてくれない場合
子猫にも個体差があり、最初からもりもり離乳食を食べる子もいれば、食べ物と認識せず食べようとしない子もいるものです。その場合は、ちょっとした工夫で食べてくれることがあります。
たとえば、今まで飲んでいたミルクを離乳食に混ぜたり振りかけたりしてみましょう。それから少しずつミルクの量を減らして、離乳食のみにしていきます。または、最初から離乳食をお皿に盛るのではなく、まずは指につけて舐めさせてあげる方法も有効です。指から食べるようになったら手のひらに乗せて、それからスプーンであげて、最終的にお皿に置くなど、段階を踏むと良いでしょう。「もう離乳期なのに」と焦らず、ミルクを併用して子猫のペースに合わせてあげることが大切です。
愛猫のペースに合わせてゆっくり進めよう
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子猫にとって、離乳食はこれから健やかに育っていくために大切なご飯です。適切な量や回数を守り、きちんと食べさせてあげましょう。とはいえ個体差があるので、慌てず臨機応変に対応することが大切です。
ファインペット(参照日:2020-08-19)
https://item.rakuten.co.jp/finepet/4902162068507e/
トムキャット楽天市場店(参照日:2020-08-19)
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著者情報
UCHINOCO編集部
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