犬が花火を怖がる理由とは?

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色鮮やかな光と迫力たっぷりの模様で、多くの人を魅了する夏の風物詩の「花火」。
しかし、ワンちゃんのなかには、花火が始まると怯える様子を見せたり、パニックになってしまったりすることがあります。
まずはワンちゃんが花火を怖がる理由について、犬の習性をもとに解説します。
大きな音
犬が花火を怖がる主な理由は、「大きな音」に対する警戒心です。
人間からすると花火はエンターテインメントの一つであり、突然音が鳴っても安全であると認識できているため、一般的にはそこまで恐怖心を抱くことはないでしょう。
しかし、ワンちゃんは花火自体が安全なものであると理解していません。
突然大きな音が鳴ると、何が起こったのか理解できず、怖がってしまうんです。
ワンちゃんは環境の変化に敏感な動物なので、慣れていない出来事が発生すると、命の危険を感じてパニックになってしまうことも少なくありません。
強い光
花火の音だけでなく、光もワンちゃんにとっては強いストレスになります。
犬の網膜にはタペタムという反射板のような部分があり、小さい光も取り込む構造になっています。
そのため、人間の目では何ともない光であっても、ワンちゃんの目には強い刺激となってしまうケースもあります。
特に花火は予告なく始まるうえ、光るタイミングが不規則だからこそ、驚いた愛犬がパニックになってしまうことも少なくありません。
過去のトラウマ
ワンちゃんのなかには「過去のトラウマ」が原因で、花火に対して恐怖心を覚えていることもあります。
特に犬は人間よりも聴覚が優れているため、例えば暗い場所が苦手なワンちゃんが「大きな音がしたときに停電で部屋が真っ暗になった」という体験をしている場合、慣れない大きな音を聞くとパニックになってしまうことがあります。
大きな音や光が、愛犬の過去の恐怖体験と結びついている場合、花火が直接的な原因でなくても怖がってしまう子が多いようです。
犬が花火を怖がっているときのサインの一例

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人間のように言葉で話ができない分、ワンちゃんはさまざまな仕草でストレスを感じていることをアピールします。
そのため、一見花火を楽しんでいそうに見えていても、実は花火を怖がっていたというケースも少なくありません。
愛犬のSOSサインを見逃さないためにも、ここからは犬が花火を怖がっているときのサイン・行動の一例を紹介します。
過剰に吠える
花火の音がしたときに、愛犬が過剰に吠えているようであれば、強いストレスを感じているサインといえるでしょう。
ワンちゃんは警戒心が強い動物であるうえ環境の変化にも敏感なので、慣れない光や大きな音がすると、ストレスを紛らわせるために普段より頻繁に吠えることがあります。
ちなみに、ワンちゃんの性格によっては外部刺激から自分や飼い主さんを守ろうとするための「警戒吠え」をする子も少なくありません。
警戒吠えはワンちゃんの本能的な行動であり、過剰に吠えることで外敵を追い払ったり、飼い主さんに「注意して!」というサインを送ったりしているんです。
ストレス吠え・警戒吠えを放っておくと、些細な外部刺激でも頻繁に吠えるようになる可能性があるので、しっかりケアをしてあげることが大切です。
周囲をうろうろする
愛犬が部屋中をうろうろしているときも、花火を怖がっている主なサインです。
特にワンちゃんは人間に比べて周囲の環境の変化に敏感であるため、見慣れない光や大きな音がすると、その場から逃げようとしたり、自分がリラックスできる安全な場所を探そうしたりとします。
そのため、安心できる飼い主さんの傍をうろうろしていたり、落ち着きがない様子であったりする場合は、花火に対して強い不安を抱えている可能性が高いでしょう。
パンティング
口を開けてハァハァと速い呼吸をしているときも、愛犬が花火を怖がっているサインの一つです。
この呼吸は「パンティング」と呼ばれており、一般的には体温調節のための行動というイメージを持つ人が多いですが、実は強い不安を感じたときにもすることがあります。
人間が強い不安やストレスを感じた際にドキドキするのと同じように、愛犬も強い刺激を感じると緊張してしまい、呼吸が早くなるんです。
そのため、暑くないのにハァハァと呼吸している場合は、花火で不安を感じている可能性があります。
身体を小刻みに震わせている
花火が打ち上がった際に、愛犬が身体を小刻みに震わせているときも怖がっているサインといえるでしょう。
一般的に犬が寒さが原因であるだけでなく、恐怖や不安を感じたときにも身体を震わせることがあります。
知らない人や動物にあったときや大きな音がしたときなどに、自律神経が反応し、身を守るために本能的に震わせるとされています。
身体を震わせているだけでなく、背中を丸めたり後ずさりしたりなど、自分の身を守ろうとする仕草をしている場合は、花火によって強いストレスを感じているのかもしれません。
花火で怖がっている愛犬を安心させるための対応方法

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愛犬が花火で怖がっているときには、すぐに安心させてあげたいですよね。
しかし、対応方法を間違えると、かえって愛犬が花火を危険なものであると認識したり、パニックを悪化させてしまったりすることがあります。
ここからは、花火で怖がっている愛犬を安心させるための対応方法を解説します。
まずは飼い主が落ち着いて行動しよう
花火を怖がっている愛犬を落ち着かせるためには、普段通りの対応方法が何より大切です。
飼い主さんが花火でテンションが上がっていたり、愛犬の様子を見て不安になっていたりなど、いつもと違う様子だと不安になってしまうことがあります。
ワンちゃんは人の気持ちに敏感なので、まずは飼い主さん自身がリラックスしている姿を愛犬に見せることで「花火は怖くないのかもしれない」と理解して、落ち着いてくれる場合があります。
飼い主の傍にいる場合はやさしく接してあげよう
花火で不安になっている愛犬が飼い主さんの傍にいようとする場合は、飼い主さんに助けを求めている可能性があります。
その際には愛犬の身体を撫でてあげたり、近くに座って声をかけてあげたりなど、いつも通りやさしく接してあげてくださいね。
抱っこをされるのが好きな子であれば、座った状態で抱きしめてあげると落ち着く可能性もあります。
愛犬がリラックスできる場所を作る
花火の音が怖くてそわそわしているのであれば、愛犬にとって安全な場所を用意してあげることも大切です。
使い慣れているケージやクレートなどを用意しておき、普段使っている犬用ベッドや毛布などを設置しておくと、自分の匂いがするので愛犬が落ち着いて過ごしやすくなります。
その際、恐怖心を覚えた愛犬がすぐに逃げ込めるように、ケージやクレートの扉は開けっぱなしにしておくことがポイント!
加えて、ケージやクレートを毛布やカバーなどで覆っておけば、花火の音をある程度吸収してくれるので、音に敏感なワンちゃんもリラックスできるでしょう。
また、部屋のカーテンやブラインドを閉め、花火の音をできるだけシャットアウトすることも大切です。
愛犬の気をそらす
花火の光や音で驚いているだけなら、おやつやおもちゃなどといった、愛犬が好きなことで気をそらすことも手です。
突然の出来事でびっくりしたのであれば、自分にとって楽しいことが他にあれば、そっちの方へ意識を向けてくれる場合があります。
花火を怖がって落ち着きがなくなっている場合は、愛犬が落ち着きを取り戻してからおやつをあげたり、おもちゃで一緒に遊んだりしてあげましょう。
突然の音や光といった、愛犬にとって怖い体験で終わらせずに、花火に対する恐怖心を和らげられるでしょう。
愛犬を花火に慣れさせるトレーニング方法とは?

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突然の光や音は愛犬にとって大きなストレスになりやすいですが、なかには「できれば愛犬と一緒に花火を楽しみたい!」という飼い主さんもいるかもしれませんね。
そんなときには、愛犬が小さい刺激から少しずつポジティブな体験を積ませる「系統的脱感作」というトレーニングをしてみましょう。
トレーニングを通して、愛犬のなかで「花火の音や光=いいことがある」という認識を定着させることで、花火が打ちあがってもパニックになりにくくなります。
このトレーニングでは、花火の音に対する不安を少しずつ取り除いていくのが目的なので、いきなり大音量で花火の音を聞かせるのはNG!
もし花火の録音を聞いて愛犬が怖がってしまったら、その前の音量に戻してトレーニングを再開しましょう。
≪愛犬を花火になれさせるトレーニングの手順≫
1.花火の音を録音したものを、小さな音量で鳴らす
2.愛犬におやつをあげ、音を気にせずに食べ終えたらしっかり褒める
3.手順1~2を繰り返し行う。その際、徐々に音量を上げていく
花火を怖がる理由を踏まえて、愛犬が落ち着けるように工夫しよう

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警戒心の強い動物であるからこそ、花火による突然の爆音や光はワンちゃんにとって大きなストレスとなりやすい傾向にあります。
花火に対する反応には個体差がありますが、なかには不安のあまりパニックになってしまう子もいるので、愛犬が安心して過ごせるように配慮することが大切です。
本記事で紹介した、愛犬が怖がっているサインや対応方法なども参考にしながら、花火の時期も愛犬がリラックスできるように工夫してあげてくださいね。
著者情報
西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。


