犬の多頭飼いを考えるなら最初のしつけが肝心
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将来的に犬の多頭飼いを考えるなら、始めに飼う犬のしつけが肝心です。1頭目のしつけができていないのに2頭目を迎えると、2頭ともしつけが十分ではない状態になる可能性が高くなります。これは、2頭目目として迎えた犬が先住犬の行動を真似しやすいことが理由です。特に2頭目が子犬の場合は、1頭目をお手本にすることが多いので注意しましょう。例えば、1頭目に吠え癖がついていると、2頭目も子犬の頃から吠えるようになる率が高くなります。
もちろん、性格もあるので必ず真似をするということではありません。しかし、家庭犬として先輩である先住犬をお手本にする犬は多いので、1頭目のしつけは子犬の頃からしっかりやっておいてください。その代わり、1頭目がきちんとしつけのできた犬であれば2頭目も真似をしてくれるので、飼い主さんもしつけが楽になるでしょう。
2頭目に子犬を迎える場合の注意点は?
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1頭目が成犬になった状態で2頭目に子犬を迎える場合には、飼い主さんによる順番づけをしてあげると失敗が少なくなります。それは、犬は順番づけをしたがる生き物だからです。特に2頭目が順番づけをしたがる傾向が強く、先住犬や先住猫より自分が1番という主張をすることがあります。中には、先住犬や先住猫を追い払おうとする子犬もいます。1頭目が大人しい性格の場合には、萎縮してしまうこともあるので注意してあげてください。
多頭飼いでの順番づけは犬同士にさせるべきだという考え方もありますが、犬を家族として考えるならあまりおすすめできません。飼い主による順番づけは簡単です。ご飯やおやつなどの順番を必ず1頭目を先にしましょう。最低でも2頭目の子犬がしっかり先輩だと認識するまで行ってあげてください。この順番づけをしっかり行い、その上で同じように愛情を注いであげればいいのです。
多頭飼いは性格や相性を第一にするのがポイント
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犬種や年齢が違っても相性の良い犬同士ならとても仲良しになります。猫と犬でもそれは同じです。ペットが仲良くしている姿は飼い主にとっても癒される時間でしょう。お留守番も仲良くできるので、飼い主も安心して外出できます。
しかし、相性が悪い場合にはケンカが絶えなくなるということも頭においてください。多頭飼いを失敗させないポイントのひとつは、始めにしっかり相性を見ることです。ブリーダーや譲渡会などで探す場合なら、あらかじめ飼っている犬と直接会わせることもできます。譲渡会の場合はトライアル期間といって、実際に自宅に迎えて数日間過ごしてみるというシステムも設けているところもあります。気になる子犬がいる場合は、先住犬と会わせることができるか、またはトライアルが可能か確認してみましょう。
また、1頭目の性格や犬種を考えることも忘れてはいけません。犬が苦手な犬もいるので、性格を見て配慮してあげてください。
犬の特性や性格に合った環境づくりを
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1頭目がすでにシニアだったり、または猫を飼っていたりすると「子犬が欲しい」と考える人もいます。しかし、仲良くできるケースだけではありませんので、まず飼っている犬や猫の状況と性格を重視てあげましょう。子犬の頃から同時に飼うのであれば兄弟犬として仲良く育つ可能性は高いですが、年齢差がある場合は注意が必要です。
トライアル期間を設けても、何かのきっかけで性格が合わなくなる場合もあります。そんな時にはそれぞれの居場所を考えてあげるのも飼い主の役割です。特に犬は縄張りを大切にする性質があるので、例えば1階と2階に分けるなど生活する場所を変えてあげるのもいいでしょう。
多頭飼いを考えるなら1頭目のしつけをしっかり行うのが基本です。犬同士の性格や相性を見て決め、飼い主が順番づけをしてあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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