老犬がトイレを失敗してしまう？対策方法や老犬でも使いやすいトイレをご紹介

犬種にもよりますが、ほとんどの犬は7～8歳頃にはシニア期に入り、老犬というくくりになります。見た目に変化がみられないこともありますが、体力や筋力などは低下しており、トイレを失敗してしまうことも増えていくかもしれません。
ここでは、老犬になるとトイレの失敗が増える理由をご紹介します。

老犬のトイレの失敗の理由の一つとして、筋力の低下があげられます。排泄するときは少なからず筋力が必要になります。便の場合は筋力の低下で排泄ができなくなることもありますが、尿の場合は筋力の低下で膀胱に尿をためておくことができなくなります。そのため、トイレに間に合わずに失敗してしまうこと、トイレ回数の増加（頻尿）などがみられるようになります。

老犬のトイレ失敗の原因の一つとして「老化」が挙げられます。老化により、犬は認知症を引き起こし、トイレ失敗を起こすことがあります。認知症には現在、治療法が確立されていないため、進行を遅らせる治療に留めざるを得ません。認知症は、トイレ失敗だけでなく、徘徊や無関係な時間帯に吠えるなどの症状が見られることもあります。

老犬は病気を引き起こしやすくなります。トイレの失敗では泌尿器のトラブルに注意しましょう。症状として頻尿がみられる場合には、泌尿器疾患かもしれないことを頭に入れておきましょう。
頻尿がみられる病気としては「膀胱炎」「膀胱結石」「慢性腎不全」「前立腺肥大」「糖尿病」「クッシング疾患」などがあげられます。放置すると中には命に関わる病気もあるため、トイレの失敗が続いたときは一度動物用病院を受診することをおすすめします。

トイレを失敗してしまうのにはいろんな原因が考えられます。トイレの失敗は仕方ないことかもしれませんが、掃除も大変になるのでトイレで排泄してくれると助かりますよね。
ここでは、トイレを失敗するときの対策方法をご紹介します。

老犬はトイレに間に合わずに排泄してしまうことが多いため、トイレの場所を変更することがあります。しかし、場所をこまめに変えてしまうと犬が覚えられずにトイレを失敗してしまうことがあるため、場所の変更をするときには十分検討し、その場所に決めたらそこに置くようにしましょう。
特に、犬は寝起きにトイレに行くことが多いため、犬の寝床の近くにトイレを設置することがおすすめです。

トイレの失敗は病気が原因の可能性もあります。そのため、早めに動物病院を受診しましょう。
老犬では免疫力も低下しているため、病気の治りも遅くなります。放置して進行してしまうと、治癒までの時間にも影響を及ぼします。

犬用のおむつも販売されています。おむつを着用することで、トイレの失敗を防ぐことができます。老化により排泄を我慢できなくなって、垂れ流し状態になる場合には、おむつを検討すると良いでしょう。

ただし、便はおむつにたまってしまうため、お尻を洗浄する必要があります。また、便や尿がたまりすぎて、おむつが外れてしまう可能性があるため、使用方法を十分に理解してから使用しましょう。

シニア期にトイレの失敗が多い場合はトイレを変更することも検討することが望ましいです。しかし、トイレを選ぶときには「段差が少ない」「大きめのトイレ」などを選びましょう。
ここでは「おすすめ用トイレ」についてご紹介します。

トイレの失敗が多い犬におすすめの犬用トイレです。トイレの壁と床一面にトイレシートを設置できるため、トイレ内であればどこにしてもはみ出す心配がありません。足腰の弱った老犬でも入りやすいよう、入り口の段差はできるだけ小さく設計されています。

おしゃれなデザインの犬用トイレです。シャープな形と透明素材が使われているためどんなインテリアにも馴染みます。超薄型設計になっており、お手入れも簡単です。薄型なのでシニア犬でも排泄しやすくなっています。

すのこ付きの抗菌加工のされた犬用トイレです。すのこ状になっているため、トイレシートへのいたずらや、シートがずれてしまうことを防いでくれます。汚れてしまってもお手入れが簡単なのでおすすめです。

番外編としてトイレではありませんが、犬用のおむつもご紹介します。トイレを何度も失敗してしまう老犬におすすめです。おむつは排便時のお手入れが大変ですが、家具や犬の生活環境を汚すことを防いでくれます。
介護が必要な犬には便利なアイテムなので、犬用のおむつの存在について知っておきましょう。

ここでは、老犬のトイレの失敗の対策方法をご紹介しました。老犬になると見た目には変化が見られなくても、筋力や臓器の機能、免疫力は低下しています。トイレの失敗が続いたときは、トイレ環境を整えることや動物病院を受診することをおすすめします。
シニア期に入るといろんな病気にかかりやすくなります。定期的に健康診断を受けるだけでなく、何か様子がおかしいと感じるときは早めに対処しましょう。