キャットタワーが必要な理由って?
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皆さんご存知のとおり、猫ちゃんは高い所に登る習性があります。次のような習性を考えるとキャットタワーは必要不可欠と言えるのです。
・より危険や敵が少ない場所で休むことを好む(高い場所が好き)
・常に周囲を警戒し、危険をいち早く察知するには高い場所が好都合
・猫の身体能力・運動能力を最大限に発揮するには縦移動が欠かせない
・高い場所から見下ろすことで自分が相手より優位に立っていると感じ、心が満たされる
「人に甘えたい」「自分ひとりで勇敢に生きていたい」「狩りをしたい」「子猫などの世話をする親猫の気分」など、色々な気持ちが猫ちゃんの中にあって、ちょっとしたきっかけで気分がコロコロと変わります。そうした欲求や気持ちを満たすのに、キャットタワーはとても役立ってくれます。猫ちゃんの気まぐれな性格に対応するためにも、猫ちゃんを飼うようになったらぜひ、キャットタワーを準備してあげてくださいね。
キャットタワーの選び方
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猫ちゃんがストレスを溜めない充実した生活を送るために、準備してあげたいキャットタワーの選び方・チェックポイントを紹介しましょう。
素材
キャットタワーを選ぶときは素材にも注目してみてください。キャットタワーは次のような素材のものがあります。
・金属
・木製
・麻縄や綿縄
・ダンボール(上に布や縄を被せている)
・布
単なる上下運動だけを目的としたキャットタワーであれば金属製や木製でもOKです。しかし、爪とぎやリラックスする場所としたい場合は、爪がよく引っかかる縄が使われているものや柔らかくて座り心地のよい素材でできたものがおすすめです。
ただ、縄の場合、爪とぎすると繊維くずが落ちます。繊維くずが気になる場合は、麻よりも綿の縄を使っているものをおすすめします。
また、布は付着した臭いが取れにくいのが難点。そして安価な素材のキャットタワーは強度が弱かったり、爪をとぐと直ぐに削れたりしてしまうこともあります。なにを重視するのか考えて選んでくださいね。
組み立てやすさ
キャットタワーを選ぶときは組み立てやすさも確認しましょう。
どんなにいいキャットタワーでも、組み立て方法が難しいと飼い主さんが挫折してしまいます。また間違った組み立て方をして強度が足りなくなったり、猫ちゃんが怪我したりする可能性があります。
そんなときはできるだけ簡単・確実に組み立てられるキャットタワーを選んでください。キャットタワーによっては予め工具を準備しないといけなかったり、非常に強い力が必要になったりするケースも。自分で組み立てることができるのか、確認してから購入するようにしましょう。
お手入れしやすさ
キャットタワーも使っているとあちこち不具合が出てくるものです。次のような点をチェックし、こまめにお手入れができるか考えてみてくださいね。
・パーツの交換ができるか(自分で修理ができるか)
・着いた毛などの掃除は楽にできるか
・粗相などをしたとき、掃除ができるか
・ぐらつきや強度などのチェック、調整が楽にできるか
大型の猫ちゃんや活発な猫ちゃん、多頭飼いで毎日何度も複数の猫ちゃんが利用するようなキャットタワーは頻繁に状態をチェックし、安全を維持しなければなりません。チェックが面倒なキャットタワーの場合、飼い主さんが段々とケアしなくなってきて思わぬ事故に繋がる可能性もあります。維持管理がしやすいという点も重視したいですね。
キャットタワーの種類
ャットタワーには2種類あります。それぞれ、違う特徴があるのでお部屋や猫ちゃんの数や目的に合わせて選んでくださいね。
据え置き型キャットタワー
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その名のとおり、床に置くだけのタイプです。4本の柱や3本の柱で立てるタイプなど、形状やサイズは様々です。
安定感がいいのは柱が4本で、上に物が少なく、下がどっしりと大きいタイプ。元気のいい猫ちゃんや複数の猫ちゃんが使う場合は、重さがあって4本の柱で支えるタイプがおすすめです。
設置場所を選ばないのが魅力ですが、大きな地震が来たときに倒れる危険があるので注意が必要です。
突っ張り型キャットタワー
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突っ張りタイプは柱を天井に突っ張って使うタイプです。
ぐらつきを抑えることができるため、地震などにも強いキャットタワーです。元気いっぱい駆け回るのが好きな猫ちゃんや、多頭飼いの場合は、運動量が多くなり倒れてしまう可能性が高くなるため、突っ張りタイプがおすすめです。
また、突っ張りタイプは高さを十分にとれるものが多いため、猫ちゃん上下運動をしやすいというメリットもあります。
おすすめキャットタワー5選
キャットタワーの選び方や種類などを紹介しましたが、実際の商品の中でおすすめのキャットタワー5選を見ていきましょう。
おすすめキャットタワー(1) キャットタワー 突っ張り ツインポール
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デッドスペースになりがちなお部屋の角を有効利用できるキャットタワーです。
頂上までリズミカルに登れるようにステップの配置が工夫されており、ジャンプが苦手な猫ちゃんでも安心。省スペースながらハウスも付いていて安いので、コスパ重視の人にもおすすめです。
おすすめキャットタワー(2) キャットタワー 据え置き 麻紐付すべり台型
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高さが充分ある据え置きタイプで、珍しいすべり台付きのキャットタワーです。
囓ったり、猫パンチで遊べるロープが付いていたりトンネルがあるなど、遊びが充実した点が魅力です。組み立ても簡単で設置が楽なのもおすすめポイントですが、大型の猫はトンネルに入れなかったり、一番上のリラックススペースから体がはみ出てしまったりするので注意してくださいね。
おすすめキャットタワー(3) ハピネコ キャットタワー 150cm 据え置き
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据え置きタイプでお手入れしやすい高さでありながら、ハンモックも小部屋もおもちゃも付いたキャットタワーです。
ステップが付いているのでライフステージに関わらず使用でき、全面麻縄なので好きな所で爪とぎできるのもおすすめポイントです。1匹だけでも使えますし、多頭飼いなら一緒に小部屋に入ったり、ベッドを交代で使ったりなど仲睦まじい様子が見られるでしょう。
シンプルな色使いなのでどんなお部屋にも置けるキャットタワーです。
おすすめキャットタワー(4) キャットツリー モダン 190
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木をモチーフにした、北欧風の木製キャットタワーです。
キャットタワーといえば布製のものがほとんどなので、木製のタワーというだけで目を引くものがありますね。190センチサイズであれば高さも十分です。
最上部にはオプションとして窓付き板を設置することができますし、小部屋の上には段ボール製の爪とぎが付いています。
おすすめキャットタワー(5) ペティオ necoco キャットリビングタワー
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リビングの壁際に置いてもおしゃれな木製のキャットタワーです。他の木製キャットタワーと違って寝床スペースがあるのが特徴です。お気に入りのベッドを置いてあげると、猫ちゃんの指定席になりますよ。
立って爪とぎができる点や、安定したリラックススペースが魅力です。体重8kgまでの猫ちゃん1匹なら、のんびりと気ままに遊んだり休んだりできます。窓辺に置いてひなたぼっこできるようにしてあげるのもおすすめです。
愛猫のためにお部屋に合ったキャットタワーを!
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猫ちゃんは高い場所に登ることで身の安全を確保し、他のものより優位に立っていることを感じて満足を得られる習性を持っています。生活の中で縦移動が欠かせないので、キャットタワーで満足させてあげましょう。
キャットタワーは素材や組み立てやすさ、お手入れのしやすさを考え、お部屋に合わせて据え置きタイプか突っ張りタイプを選んでください。
Pet館〜ペット館〜 (参照日:2019-05-10)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/dog-kan/
リコメン堂インテリア館 (参照日:2019-05-10)
https://www.rakuten.co.jp/rcmd/
タンスのゲン Design the Future (参照日:2019-05-10)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/tansu/
マックスシェアー maxshare (参照日:2019-05-10)
https://www.rakuten.co.jp/maxshare/
アヴェル楽天市場店 (参照日:2019-05-10)
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著者情報
須永智尋
ペットフードや動物の輸出入の仕事に獣医師と共に10年以上従事。
小動物看護士、小動物介護士、ドッグシッターの資格を持っており、ペットの飼養管理、しつけ、介護などに関するアドバイザーをしています。