そこが知りたい！犬は飼い主をどんなふうに認識するの？

犬は飼い主さんの足音まで克明に覚えられる能力を持ってます。これは、飼い主さんが普段から何気なく発している音にまで愛着を覚えている証拠です。例えばポケットの中に入っている鍵の音なども、典型的なものです。歩く時に立てる音や、靴やスリッパから出る音なども全部、飼い主さん情報として、犬は拾っているのです。そう考えると、しっかりと飼い主さんのことを見つめていることがわかりますよね。

ドアの開け方なども、その人によって違いますよね？。ちょっとした、飼い主さんの癖を聞き逃さないようにするのが、犬の特技なのです。これを繰り返している間に、飼い主さんを特定して、決して間違わない特技を持ち合わせるのです。

飼い主さんの匂いは犬にとって心地よいものです。そして音も一緒に覚えることで、飼い主さんを強く認識できるようになります。何日か一緒に暮らすだけで、すでに犬には、その飼い主さんにしか出せない音や飼い主さん独特の匂いを感じるようになります。意識的に飼い主さんを認識しようとしなくても、本能で、「自分にとって大事人」として覚えていくのです。365日の時間を一緒に過ごすことで、犬は飼い主さんを誰よりも愛するようになります。そして決して他の人と混同しないように、確実に認識力を身に付けられるようになるのです。

飼い主さんが普段話す言葉や声の調子、イントネーションなどがすべて、犬にとっては愛着の持てるものです。毎日同じような声を聴いていると、それが飼い主さんの声であることはすぐに覚えます。そして声で認識できるようにもなるのです。飼い主さんから発せられるすべての情報は、犬には有益なものです。

つまり飼い主さんを認識するために必要なものは、日常生活の中にある飼い主さんの仕草や声などから醸し出されるものばかりなのです。飼い主さんが強く意識をしなくても、犬は飼い主さんだけを覚えるようになります。

犬は聴覚も発達しています。飼い主さんが家の外で話をしていてもその声が飼い主さんの物だと認識できる能力があります。だからこそ、常に飼い主さんへの愛着を持って日常を接しているわけです。飼い主さんの声は、犬にとって安心する声であり、いつまでも聴いていたい声でもあるのです。遠くから聴こえる声さえも、大好きな飼い主さんへの愛着に溢れています。そう考えると犬というのは、常に飼い主さんへ、真っすぐな関心を向けてくれている愛らしい存在だと感じてしまいますよね。

犬は毎日接している飼い主さん顔を認識できると言われています。ちょっとした表情の癖や、笑顔や、怒り顔をよく見ています。そして特徴を捉えて自分の飼い主さんであることを認識できるようになっているのです。そう考えると本当に優秀で、犬の知性は豊であることがわかります。目鼻口の場所というよりも、あくまでも表情を捉えていることを覚えておいてください。

もしかすると、飼い主さんが意識をしていないときに、口を尖らせる癖があったり、目を大きく見開くような仕草を頻繁に見せているかもしれません。その表情こそが、犬から見れば、飼い主さんにしかない仕草であり、特徴なのです。

飼い主さんから得られる情報は一つ残さず、自分の中に蓄積しているような行動を取るのが犬らしさです。常に飼い主さんには忠誠心を示すと同時に、絶対に他の人と飼い主さんを間違わないという認識力にも長けているのです。これはある種の能力であり犬の持つ本能的なものでもあります。