猫はなぜ段ボール箱が好きなの？猫が段ボールを噛む理由も解説

まずは本題である、猫が段ボール箱を好きな理由についてご説明します。
段ボール箱には、猫を惹き付ける魅力があるのです。

猫は、狭くて暗い場所が大好きです。
これは、野生のときの名残といわれています。
狭くて暗い場所は、外敵から身を守るために効果的です。
段ボール箱も、巣穴のように狭くて暗いため、猫は安心して休憩することができるのでしょう。

段ボール箱の中は、意外にも快適です。
通気性に優れつつ断熱性もあるため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。
自分で快適に過ごせる場所を探すのが得意な猫は、その居心地の良さから段ボール箱の中が好きなのでしょう。

段ボール箱の中に入って、猫が思い切り爪とぎをしている姿を見たことがある人は多いでしょう。
段ボールは硬すぎず柔らかく、爪とぎに最適な硬さがあるため、猫は好んで段ボール箱に入って爪とぎをします。

猫は、過去に段ボール箱に入ったときに何か良いことがあったため、好んで段ボール箱に入っているのかもしれません。
例えば、段ボール箱の中で休憩しているときに飼い主が構ってくれたなど、猫は良い経験があったもののことを覚えています。
そのため、「もしかしたらまた飼い主に構ってもらえるかも」と、期待しながら段ボール箱の中に入っている可能性があります。

猫は段ボール箱の角や端の部分を噛むことが多いです。
なぜ猫が段ボール箱を噛むのか、その理由について解説します。
段ボール箱を噛むと破片の誤飲にも繋がるため、対処ができるならしたほうが良いでしょう。

子猫の場合は、歯がかゆいことから段ボール箱を噛んでいる可能性が考えられます。
特に生後3ヶ月から7ヶ月頃までの間は乳歯が永久歯に生え変わる時期になるため、生え変わりの際に歯がむずがゆい感覚になるでしょう。
子猫は、歯のむずがゆさを解消するために、段ボール箱などの硬いものを噛む傾向にあります。
消化器官が弱い猫は、段ボール箱の破片を誤飲することで腸閉塞のリスクが高まるため、気を付けなければなりません。

ストレスを感じている猫は、段ボール箱を噛むことでストレス解消をしようとしているのかもしれません。
猫のストレスが溜まると、段ボール箱を噛むほかに、部屋中を走り回ったり家具を噛んだりする問題行動がみられます。
ストレスが溜まる原因はさまざまですが、主に飼い主とのコミュニケーション不足や運動不足、多頭飼いの場合はほかの猫との不仲などが挙げられるでしょう。

猫は、飼い主の気を惹こうとして段ボール箱を噛んでいる可能性が考えられます。
特に、過去に段ボール箱を噛んでいて飼い主から構ってもらった経験のある猫は、積極的に段ボール箱を噛もうとするでしょう。

猫が段ボール箱を噛むのは、完全に予防することは難しいでしょう。
段ボール箱よりも魅力を感じるおもちゃを与えたり、日頃から猫とコミュニケーションをとったりする対処方法が挙げられます。
また、段ボール箱を噛んでも破片が出ないように、段ボールの端をテープで固定するなども良いでしょう。
しかし、あまりに猫が段ボール箱を噛むようであれば、猫の手の届かない場所に段ボール箱を片付けるか、処分してしまうしかありません。

段ボールを使用した猫グッズは、ハウスやタワーなどたくさんあります。
最後に、おすすめの段ボール製の猫グッズをご紹介します。

スクエア型にくりぬかれた、2タイプの爪とぎがセットになった商品です。
中が空洞になっているトンネル型の段ボールは、猫の遊び場としても最適です。
また、スクエア爪とぎは上に乗ることはもちろん、しっかりと爪とぎをすることができます。
爪とぎをした後の破片も出にくいのが、嬉しいポイントです。

可愛らしいデザインの、ダンボール製猫用ハウスです。
入口や小窓がたくさんあり、猫の好奇心を刺激してくれます。
インテリアに合わせやすいシンプルなカラーは、どんな部屋にも馴染むでしょう。

ステップ型になった、ダンボール製の爪とぎです。
階段の下部は空洞になっているため、猫の遊び道具にもなるでしょう。
もちろんステップとして使用することも可能なので、シニア猫がいる家庭にもおすすめです。

立ったまま壁などで爪とぎをすることが好きな猫には、このグッズがおすすめです。
壁面設置型になっているため、猫は立ちながら思い切り爪とぎをすることができます。
目が細かく硬めの段ボールを使用しており、破片が飛び散りにくいのも特徴です。

ほとんどの猫は段ボールが大好きでしょう。
宅急便で届いた段ボール箱を置きっ放しにしていると、気が付いたときには猫が段ボール箱の中で休憩していることもあります。

しかし、段ボール箱のフタ（フラップ）の角などを噛む癖がある場合は要注意です。そのような猫がいる場合には、誤飲のリスクを回避するためにも、置きっ放しにせずになるべくすぐに片づけるのが安心でしょう。

もちろん、段ボールを噛まない猫であれば、段ボール製のハウスやタワーなど、さまざまなグッズが用意されています。爪とぎとして使用することもできる段ボールを、猫のためにうまく利用してみてはいかがでしょうか？