犬がフローリングの上で滑って転んでしまった!という経験はありませんか?
小型犬の場合、滑って転んだ時に骨折してしまったり、普段から関節に負担がかかっている可能性があります。
快適に過ごせる床とはどんなものなのか、滑らないための工夫などを紹介していきます。
フローリングは滑りやすい!
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最近は犬を室内飼いする家庭も増え、フローリングの上を走ったり跳んだりする事が多いのではないでしょうか。
フローリングは非常に滑りやすく、ブレーキが利かず壁にぶつかる、角を曲がりきれず転ぶ、跳んだあと着地に失敗する、など多くの危険があります。
また普通に歩いているだけでも、フローリングの上は踏ん張りが効きにくいため、股関節や腰に負担がかかっている可能性があります。
ずばり、タイルカーペットやジョイントマットがおススメ!
もともと犬が滑りにくい素材の床を提供している住宅もありますが、ほとんどの場合はフローリングの上に何かを敷いてあげる、という方法が最適かと思います。
犬が通る道すべてにカーペットやマットを敷き詰めるのも良いですが、カーペットだとおしっこなど失敗したときの掃除が大変ですよね。
そこでおススメなのが、タイルカーペットやジョイントマットです!
普通のカーペットやマットと異なり、一定の大きさにカットされた正方形のカーペットやマットを敷き詰めるだけでいいので、どんな場所にも使いやすく手軽に設置できます。
おしっこを失敗した時も、汚れた部分だけを取り外して洗えばいいので、大変掃除しやすく便利なアイテムです。
ペット用のタイルカーッペットやジョイントマットも販売されているので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
犬の足裏や爪のメンテナンスも忘れずに
フローリングで滑ってしまう原因の一つに、足の裏の毛が伸びている事が挙げられます。
プードルやロングコートチワワなど長毛の犬は、足裏の肉球の間から毛が伸びてきます。伸びすぎると、人間が靴下を履いているのと同じ状態で、大変滑りやすくなります。定期的にトリミングサロンなどでカットするか、自宅でハサミやバリカンでお手入れするようにしましょう。
また、爪が伸びていても滑りやすくなります。爪が長いまま放置しておくと、血管も伸びてしまい、適切な長さを保てなくなります。定期的に爪切りを行い歩きやすいようにしてあげるのが大切です。
生活しやすい環境を作ってあげるのも、犬の健康につながります。
毎日歩いている床だからこそ、こだわってあげてもいいのではないでしょうか。
この記事は獣医師が監修しています
本間 克巳
・本間獣医科医院長
・北里大学 獣医畜産学部 獣医学科卒業
・小動物臨床専門
・その他、海外協力事業とNPO法人の活動、アジア諸国への病院設立、人医師との腎臓移植・腹膜透析・細胞再生医療などの共同開発事業など幅広く活動中
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UCHINOCO編集部
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